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キミはマジメでインランアクマ
【学園物 官能小説】

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キミはマジメでインランアクマ-5

勢いで――ヤッてしまった。
彼女自身悦んでいたとはいえ、言い寄ってくる女達と違い、半ば強引にヤッてしまった感はある。
汗をかく矢倉がちらりと傍らを見やると、眞弓が顔を真っ赤に染めて彼を見上げていた。
小首を傾げる彼女の乱れた頭を、矢倉はくしゃりと撫でた。
「矢倉君……分かって、ますよね?」
か細い声で、眞弓は言う。
色っぽく潤んだその瞳に、どきりと矢倉の胸が鳴った。
(責任、てことだよな)
矢倉は頭を掻きながら頷いた。
「分かった。こ、こうなっちまったからには、仕方ねぇ。付き合ってや……」
付き合ってやるよ――そう言おうとした矢倉の腕から眞弓はすり抜け、安堵したようににっこりと微笑んだ。何かを手に取り、眞弓は顔だけをこちらに向けて再び柔らかな笑みを浮かべた。
「?」
そうして手渡されたそれを見やり、矢倉は思わず顔を顰める。
「お願いします、反省文」
満面の笑みで言われ――彼は凍りついた笑みでそのプリントを受取るしかなかった。
(反省文、ね)
一瞬、一体何の? と思ってしまった自分が恨めしい。
そうか、そう言えばこれを書かせられて学校に残っているのだった。
不意に眞弓が自分を見つめているのに気が付き、溜息をついていた矢倉は首を傾げる。
「何だ?」
「反省文は二枚必要ですね」
「二枚……?」
眞弓は笑みを絶やさず、優しく言った。
「私の身体、散々弄んでおいて……しらばっくれちゃ、ダメです」
ぎくり、と矢倉の身体が強張る。
しかし彼も負けじと眞弓の顔に迫って口を開いた。
「お、お前だってな」
「初めてだったのに」
「ぐ……」
それを言われると、弱い。
「だから」
矢倉が再び言いかけようとしたが、その言葉は眞弓の唇で遮られた。
「反省文の代わりに」

『もう一回で、許してあげます』――そんなことを眞弓が言う前に、矢倉は彼女の身体を押し倒していた。


「――でもお前、本っ当に初めて……なんだよな?」
未だに矢倉は腕を組みながら怪訝そうな表情を浮かべる。
乱れる制服を直しながら、眞弓はそんな言葉にくすりと笑い、背中越しに言ったのだった。
「……予習、してますから」


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