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暗闇
【兄妹相姦 官能小説】

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暗闇-7

私は病院に担ぎ込まれ、入院した。
兄が部屋を出ていき、その後の記憶はない。
目が覚めると病室に寝かされていた。

ガンではなかった。

ストレスで腸閉塞を起こしかけていたらしい。
腸の一部が狭くなり、そのため便秘がちで、圧迫された腸壁面は傷ついていた。
まさに断腸の思いってやつだ。

とりあえず薬で様子を見てみることになった。
改善されなければ、手術かもしれない。

「すまん。琴音。父さんのせいだ。俺が至らないばっかりに。」

お父さんが泣きながら謝ってくれた。
少し救われた気がする。
お父さんは兄の方に立つとばかり思っていたから。
私も涙が溢れてきた。
血は繋がっていなくてもこの人は確かに『お父さん』なのだ。

お父さんのために。
なにより、私のために。
あんなことは忘れて、もっと楽しいものをみつけて生きてみよう。
そう思った。





***

ん?今?
兄のことは知らないわ。知りたくもない。
お父さんは時々アパートに私の様子を見に来るわよ。
仕送りしてくれてんのにお小遣いもくれるの。いいよって言ってるんだけど、ほんと甘いわね。

実をいうとお金には困ってないの。
カツカツじゃないって意味よ。贅沢はしてない。貯金も少しはしてる。
バイトもしてるし。(あ、ちゃんとまともなバイトよ。身体は売らない主義なの)
オトコノコとつきあうと大抵払ってくれるし。
自分で払えるお金はもってるわよ。一応。払ってくれるのが当たり前とも思ってない。

『当たり前』はね、シアワセを逃すわ。だって、してもらって当然てことでしょ。有り難みがないじゃない?
折半なら普通(寧ろ折半にしたいっていうか、こんなヤツに借りをつくりたくないって場合もあるし)。怒り出す程のことじゃないわ。払ってくれたらラッキー。
ま、趣味で実益が出ちゃったって感じ?お父さんには言えないけど。

そりゃ、贅沢始めるといくらお金があっても足りないけど、たまに美味しいもの食べられたら結構シアワセ。
あんまり、物欲がないのかしらね。無意味に高価なバッグ(もちろん、私の主観だけど)とか宝石とかいらないし。くれるなら喜んでもらうけどね。
服ももっぱら通販。廉価だし。
みんなが思ってるより男っぽいのかもね、じつは。

父との肉体関係?
お父さんが私の身体が欲しいっていうなら、あげるわ。肝臓でも腎臓でも。(笑)
わかってる、セックスでしょ?ないわ。
でも、お父さんがしたいならいいわよ、別に。
優しくシテくれそうだしね。

…ま、ありえないわね。お父さんの性格からいって。
私もそこのポジションを崩しちゃうのは嫌かな。
だって、私、お父さんの娘でいたいもん。大好き。ファザコンなのね。たぶん。
その絆を断ちきりたくない。
これって、今の私の手札の中で一番強いカードなの…。

fin


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