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地獄に殴りこみ
【コメディ 恋愛小説】

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地獄に殴りこみ 〜4〜-3

10分後・・・
『すいませんでした』
『調子こいてました』
『二度とふざけた口は利きません』
『二度と逆らいません』
「・・・まぁ、いいだろ。これくらいで勘弁してやる」
『『ありがとうございます』』
「おい、フェイ」
「は、はいーー!?」
「ん、どした?何震えてるんだ?」
「い、いえ、その、こ、殺さないでください」
「何言ってんだお前?んで、どうする?こいつら二人ボコったけどまだ足りないようだったらもっと痛みつけるけど」
『『!?』』
「え?・・・えっと」
『フェ、フェイ。頼む、許してくれ』
『二度と馬鹿にしないから、な?』
「いや、私はもう良いけど・・・」
「レイミーとリックは?」
「う、うん。私も特に」
「あ、あぁ。俺も大丈夫だ」
「ん、そうか。おい、馬鹿鬼」
『『は、はい!!』』
「今度俺の前でふざけた真似したら・・・」
『『・・・』』
「自分から殺してくれと言うまで殴り続ける」
『『がたがたがた・・・』』
「まぁ、今日はこれくらいで勘弁してやるからとっとと行け」
『は、はい!!』
『し、失礼します!!』

「たく・・・結局何だったんだあいつら」
「さ、さぁ?」
「・・・なぁ、恭一?」
「どうした、リック?」
「お前本当に人間か?」
「あん?何を言い出すんだお前は?」
「いや、人間が赤鬼青鬼に勝てるとは思えんからな」
「そうなのか?というよりあいつら二人が弱かっただけな気がするが」
「いや、それはない」
「ふ〜ん?まぁ、何でもいいけどさ。さて、と。富豪の続きやるぞ」
「へ?」
「大富豪の続きだ。途中だっただろ?」
「そ、そういえば」
「そうだったわね」
いらん邪魔が入ったがせっかくの良い手札だから流すわけにもいかん。
「どっからだっけ?」
「レイミーが1ダブルを出したところだ」
「あーー!?そうだった!!なんで1ダブルなんか出すのよ、レイミー!!」
「いや、そんなこと言われても・・・」
「ほれほれ、んなことはいいから全員パスか?」
「あぁ、パスだ」
「う〜、パス〜」

この後俺はいい手札だったにも関わらず、惨敗してめでたく大貧民になった。絶対あの馬鹿二人のせいだ。次に会ったらきっちりと侘びを入れさせようと思う。


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