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『愛を映す、君を愛す』
【学園物 官能小説】

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『愛を写す、君を愛すE』-3

山本ユリカは頬を染め、目を軽く潤ませて僕のことを見つめてきた。
僕はこの反応に、不覚にも胸が締め付けられる。
同時に僕の男の部分が反応し始めた。

「ねぇ
そんな顔されると誘ってるようにしか感じないんだけど。」

なんとかこの冗談を終わらせようとする。

しかし、山本ユリカは何も答えない。

ただ困ったような顔をして僕のことを見つめてくる。

この瞬間、僕の中でプチと何かが切れる音がした。

僕は山本ユリカとの距離をさらに縮め、
そっとキスをした。

実はキスという行為が初めてだった。
今まで何人の女達とセックスはしてきたが、
キスをしたことはなかった。
するつもりもなかった。
キスなんて何も意味がないと思っていたのも、
一番の理由だろう。

衝動的だったとはいえ
したいと思ったこともないことを山本ユリカにはしてしまった。

唇を離すと、山本ユリカは伏せ目で頬を高潮させていた。
僕の男の部分が更に刺激を受ける。

伏せ目が上目遣いに変わる。
山本ユリカの目は潤んだままで僕のことを見つめてくる。

僕はもう一度キスをする。

そして
そのまま山本ユリカの制服のボタンに手をかける。
2、3つボタンを外すと
ささやかに膨らんだ胸を覆う下着が露になり、
肌はほんのりピンク色に染まっていた。

今度は首筋にキスをする。
徐々に下に降下しながら
キスをしていく。

山本ユリカはキスする度に
ビクッと反応をする。
お互い、はきだす息に熱がこもる。

何度山本ユリカにキスをしたかわからない。

いろいろなところにキスをし
次は胸にキスしようとした時
僕の頬骨のところに水が降ってきた。

僕は驚き、はっと顔を上げると
山本ユリカは涙を流していた。

「な・・・なに泣いてるの?」

僕は尋ねる。しかし山本ユリカは答えない。

「泣くほど嬉しいってこと?」

「ちがっ・・・・・・」

山本ユリカはようやく口を開く。

「泣いてちゃわからねぇよ。」

僕の理性が先行しはじめる。

「わ・・・わた・・・し・・・」

「何?」

「わたし・・・かれ・・・し・・・」

「うん。」

「カレシが・・・
カレシがいる・・・の・・・」


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