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「prelude」
【初恋 恋愛小説】

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「prelude」-8

チョコレートは先生の家まで届けることに決めた。

学校で渡す子なんて絶対たくさんいるから私のチョコなんて紛れちゃう…



町田先生の家は毎日のコミュニケーションの成果で突き止めてる。



塾は一応休めないからその後に寄ることにした。

コージには実由の家に用があるって嘘ついて先に帰ってもらった。





ピンポン…





いない。

もう10時だし絶対いると思ったんだけどな…

よし、待つか。





「…木!夏木!!」

「…?ぁ私…」



寝ちゃってたんだ。



「どうしたんだよ。こんな時間に…」

「あ、あの!」

「伸明、とりあえず、中に入ってもらった方がいいんじゃないの?風邪ひいちゃ

う…」



え、誰…?



すごく小柄で私より小さい、ふわふわパーマに真っ白なコートがよく似合う可愛

い女の人が町田先生の後ろから顔を出した。



「そだな。ちょっと待ってろよ。今、開けるから…」





「おじゃまします…」

「ど〜ぞ。お茶入れるから適当に座って。」

「あ、私やるよ。」

「おぉ、悪いな。サンキュ…」


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