投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

「prelude」
【初恋 恋愛小説】

「prelude」の最初へ 「prelude」 8 「prelude」 10 「prelude」の最後へ

「prelude」-9

「で?どした?」

「あ、えっと…」

「また分からないとこあった?」

「あ…ぁの……」

「?」

「はい、どうぞ。紅茶でよかったかな?」

「はい…ありがとうございます。」



その時私はよっぽど不審そうな顔して女の人を見ていたんだろう。



「あ〜…彼女、俺の婚約者なんだ。」

「…婚約者……」



核心をついた言葉を言われた瞬間、目の前が真っ暗になった…



「えっと、俺の受け持ちの生徒の夏木、って何回か話したことあったろ?」

「あ〜!あのすごく熱心な!はじめまして!朝井美咲と言います。伸明、よくあ

なたのこと話してるのよ。」



なんか、すごく感じのいい人。

先生ともお似合いで、…何やってんだろ私。



「あ、あの私やっぱり帰ります。…バレンタインデーなんかに来てお邪魔ですよ

ね!ごめんなさい!」

「え?だってこんな時間に来るなんてよっぽどのことがあったんだろ?」

「そうよ。私たちのことなんて気にしないでいいのよ?」

「いえ!大丈夫です!ちょうど塾帰りだったし…また明日職員室行きます!それ

じゃあ、失礼します!」



先生が引き留めようとする声も無視して部屋を飛び出し、全速力で走った。



夜風が目に染みて、涙が出てきた。





「はあ、はあ…?」



目の前にゆっくりと近付いてくる影を見つけた。

息を整えながら、私もゆっくり近付く。


「prelude」の最初へ 「prelude」 8 「prelude」 10 「prelude」の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前