スペシャル☆プリン-6
[ リョウはこんなの好きなんだ ]
[ ……… ]
[ おっぱい…あり得ないほど大きいよね? ]
[ えっ…あぁ… ]
リョウに気まずい思いさせてまで、こんなの見ている自分がバカバカしく思えて何か話しかけずにいられない気分だった。
[ ところで… ]
私は雑誌に目を落とし、パラパラ見ながらリョウに尋ねてみた。
[ なんで私なら見せてくれたのよ? ]
リョウは返事に困っている様子でしばらくためらってから答えた。
[ チー姉ちゃんって、何ていうか…
信用できるからかな… ]
何だろう?…
私はリョウにとって自分に一番近い大人って解釈なんだろうか?
こういう年頃には両親よりも自分に一番近い大人がいるものなのだろう。
今さらながら私はイタズラが過ぎた事を後悔する。
[ 私が大人だから? ]
[ ねえ…させてよ ]
はっ?
何て言ったの?
ストレートにそんな事を口にできるヤツにはとうてい思えないんだけど…
[ なに? ]
[ 一度でいいから、チー姉ちゃんとしてみたい… ]
[ バカ… ]
そこには大人のフリして混乱する私がいた。
こんな若い男の子がなんでわざわざ私と?…
律美としていなさいよと言いかけて、その言葉を呑み込んだ。