『僕達の関係』-2
ブラジャーのカップを押し下げると、ピンク色の綺麗な乳頭を携えた、マユミの小さな乳房が露になった……掌で優しく揉み上げる……
『ぁ、あん……』
もう片方の手は、純白のパンティーに伸び、マユミの敏感な部分に……
『ぁあっ……ぁん……』
二階の昇に気付かれぬ様に、喘ぎ声を押し殺しているマユミは、眉間に皺を寄せ、苦し気な表情を浮かべていた……
指先を小刻に震わせると、パンティーで吸収しきれない程に愛液が溢れ出してきた……
『あんぁ〜っ……カズっ……そんなにされると……あっ……駄目ダメッ……』
「マユミ……マユミっ……うっ……」
『あっあっあっ……ぁあん……』
短い髪を振り乱し、唇を噛み締め、僕を懸命に受け止めるマユミの小さな体……
「うっ、うっ……」
マユミと一つに繋がりたいと、毎晩自らを慰めていた欲望をはらす様に……僕は一心不乱にマユミを突き上げた……
『カズ……あうぐっ……凄いっ……』
マユミの乳頭は、赤みを帯びツンと立ち上がっている……マユミの指先には力が入り、僕をギュッと抱き締めていた……
「ううっ……イイっ……マユミ……」
『ぅあうぅーん……あぁあーん……』
マユミの中に、深く埋めた僕の肉棒は、優しく締め付ける様な肉壁の感触に、今にも爆発しそうになっていた……
「ぅうっ……ぅうっ、凄いよっ……マユミっ……ぅうっ……」
『ぁあん……あん……ぁあん……』
柔らかな肉壁と肉棒が擦れる度に……ギシッ、ギシッとソファーの軋む音と、マユミの甘い喘ぎ声が漏れる……
遂に、昇にまで届いてしまいそうな、大きな声が部屋に響いていた……
『ぁあ〜ん……駄目っ……イッちゃう……そんなにしたら……あぁっ……』
「マ、マユミ……俺も……もおダメだっ……うぐっぐっ……」
我慢の限界を越えた僕の肉棒が大きく脈を打つ……汗の滲むマユミの下腹部に白濁色の欲望が吐き出されていた……
僕は、意中の人と初体験を遂げた満足感、幸福感と同時に、罪悪感、裏切り、友情、愛情、思い出……頭の処理能力を遥かに越えた沢山の思いが、浮かんでは消えていった……
マユミは、肩で息をしながら、少し曇りがちな表情を浮かべ、天井を見上げていた……
きっとマユミも今、僕と同じ様な思いなのだろうなぁ……
きっと僕も今、マユミと同じ様な表情を浮かべているのだろうなぁ……
『……』
「……」
二人見つめ合ったまま、長い沈黙が続いた……
『もお、夜が明けるね……』
重苦しい空気を絶ちきる様な、マユミの一言……
二人、背を向けて床に散らばった服を身に着ける……
『俺、マユミの事、好きだ……』
ずっと、胸に留めていた言葉が、マユミに届けられた……
僕は、流しに置いたビニール袋を持ち……
「俺、行くねっ……」
玄関でスニーカーを履く僕に、マユミが右手を差し出した……マユミの手を握り握手をすると、マユミは僕を引き寄せ左の頬にキスをした……
『私も、カズの事好きだよ……』
空き缶の詰まったビニール袋を担いだ僕は、早朝の街を歩いていた……こんな時間に外に居るのは久し振りだった……
あっ……ラジオ体操の時の臭い……公園の前に差し掛かると、懐かしい臭いがした……
三人で泥だらけになった公園……ゴミ箱にビニール袋を投げ込む……こんなに小さな公園だっんだ……
これから、僕達の関係は、どおなってしまうのかなぁ……
逆上がりが出来なくて苦しめられた鉄棒は、背丈半分程の高さになっていた……グルリと前回りをすると、僕の頬を昨日迄とは違う風が、走り抜けて行った……
完