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『僕達の関係』
【その他 官能小説】

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『僕達の関係』-1

マユミと僕と昇は、小学校からの悪友……その日も両親が旅行で不在なのを良い事に、昇の家で大騒ぎをしていた……
 高校生のくせに、夕暮れ時から、ドンチャン騒ぎ……昇の部屋の小さなテーブルの上に、次々と空になったビールの缶が増えていく……
「ところでさぁ、お前ら付き合い初めて、どの位経った?」
僕が二人に問掛けると
『もおすぐ、一年かな……カズは、彼女作らないの?』
逆に、マユミから質問された……
「……」
「カズは、マユミに片想いだもんなぁ……」
 赤ら顔の昇が、僕の肩をポンと叩いた……
「なっ何言ってんだよ〜昇っ」
「ハハッ……ムキになるなって……」
 マユミと昇は、何でも話せる、気のおけない仲間だが……マユミに「好き」のたった一言だけは伝えられなかった……
「カズっ……お前未だ童貞なんだろっ……」
「お前に関係無いだろーが……」
「マユミにヤラせて貰ったら……」
「バーカ!自分の彼女とヤレって彼氏、お前位だよ……」
 酔いがまわり饒舌になった昇……マユミは、少し頬を赤らめて下を向きながら……
『全く〜、何て話ししてんのよっ……私だって一応年頃の乙女なんだからね!……』
 散々、悪態をついた挙げ句、昇はベットの上でグーグー鼾をかき寝てしまった……
「まったくー、相変わらずだよ昇は……」
『ハハッ……口が悪いのは、昨日今日始まった事じゃないでしょ……』
 マユミは、昇の布団を直しながら微笑んでいた……
『今日は、雑魚寝だね……』
 枕元の目覚まし時計が、日付を変えてから随分と時が経過していた……
「もお、こんな時間なのかぁ……」
 三人で居ると時間が、アッと言う間に流れて行く……
「ちょっと、トイレ行って来る……」
 僕は部屋を出て、階段を降りて行った……
 用を足し終えた僕が、台所で水を飲んでいると、二階からマユミが降りて来た……ビールの空き缶の詰まったコンビニのビニール袋を片手に持って……
『こんなに飲んだんだねぇ……』
右手の袋を持ち上げてペロッと舌を出し、苦笑いをするマユミ……
「帰りに、俺が何処かに捨ててくよ……ここ置いておこうよ……」
僕は手を伸ばし、マユミが持っているビニール袋を受取り、ステンレス製の流しに……
『カズっ……』
僕の背後から、マユミが話し掛ける……
『カズが私の事、好きだって事……昇から聞いて知ってるよ……』
「えっ……」
 動揺を隠せないまま、振り向くと……マユミの小さな体は、天窓から差し込む僅かな月明かりで、青白く照らし出されていた……
『昇が、さっきしてた話しだけど……』
「……」
『カズは……私と……してみたい?……』
 いつもと違った空気が漂い、時が一瞬、停まった……刹那という長さがある事を、僕は初めて知った……
 返事をする代わりに、小さな肩を抱き寄せる……
『淫らな女だなんて、思わないで……私、昇以外の男の人、知らな……』
言葉を遮る様に……僕はマユミに唇を近付けていった……

 月明かりだけのリビングで、僕とマユミの舌先がネットリと絡み合っていた……
 長い間、想い続けていたマユミと……もし夢ならば、このまま醒めないで……
 小さなマユミの体を抱き抱える様に、ソファーに倒れ込む……
 マユミの短い髪を掻き上げる様に首筋から、うなじにかけて指先を這わせると……重ね合わせた唇の間から、時折甘い吐息が溢れた……
 一つ一つ確かめる様に、マユミの体を這いずり回る僕の指先は、何時しかTシャツの中に潜り込んでいた……
 指先に伝わる、マユミの胸の膨らみの、柔らかな感触…… 
 横たわっていたマユミをソファーに座らせ、Tシャツを捲り上げると、ピンクのブラジャーに包まれたマユミの小振りな胸が露になった……そのままマユミの両手を挙げ、Tシャツを……
 僕が、シャツとGパンを脱ぎ、トランクス一枚になると、僕の股間は恥ずかしい位に隆起していた……
マユミも自ら、デニムのミニスカートのジッパーを降ろし、下着姿になる……
「マユミ……」
グッとマユミの体を引き寄せると、温もりが直接伝わって来た……
 ブラジャーの肩ヒモを外しながら、首筋に舌を這わせる……
『あっ……あん…』


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