SEXの条件・学級委員長 川崎静奈 最終話-9
「すげぇぐちょ濡れじゃん」
金髪男が私の脚を押さえつけると、柄シャツ男が下着の脇からいきなり指を入れてきた。
タバコのヤニで変色した不潔な指が私のラビアを直接撫で回している。
そう思うだけで、気絶しそうなくらいの吐き気が私を襲った。
「やっ…嫌あっ!…やめてっ……」
ぬるっとした感触とともに、男の指が割れ目の入り口をまさぐる。
「……やだっ!……ダメ…っ…挿れないでっ…!」
ヤマトとのたった一度のセックス。
その記憶をこんな最悪な形で踏みにじられたくない。
その「大切な場所」は、もうヤマト以外の誰にも指一本触れられなくなかった。
「優等生のシズナちゃんの締まりはどんな具合かなぁ……」
男が嘲るような口調で言いながら、私の秘肉をこじ開ける。
もうダメ………!!
そう思った瞬間、ガバッと車のドアが開く音がして、目の前にいた金髪男の身体が後ろに吹っ飛んだ。
「……な…何……?」
あまりに突然の出来事で、何が起きたのか私はすぐには理解できなかった。
「アホ!はよ逃げろ!」
その声で、金髪男を地面に押さえつけているのがヤマトだと気付いて、私は慌てて車を飛び出した。
「なんだァ?テメー!」
私に引き続き、車から飛び出してきた男がヤマトに襲い掛かる。
やたらとギラギラ光る黒い靴の爪先が、ヤマトの顎を蹴り上げるのが見えた。
ガスッという鈍い音がして、ヤマトの上半身がぐらつく。
ヤマトに押さえつけられていた金髪も、すかさず彼の腹をこぶしで殴りつけた。
苦痛に歪むヤマトの顔。
その表情を見た瞬間、私は冷や水を浴びたように冷静さを取り戻した。