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逃げ出しタイッ!?
【レイプ 官能小説】

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逃げ出しタイッ!?-14

「誰に? ねえ、誰に?」
「山形先輩だよ」
「どうして?」
「だって、その、無理やり」
「無理やりじゃないじゃん。先輩、言ってたぜ? 来週の日曜、試合サボるかわり
だって」
「だからって、あんなことさせられるなんて」
「あんなことって?」
「だから、手でしてって」
「手だけ?」
「そうよ」
「ウソつくなよ」
「ホントだもん」
「フェラしたくせにさ」
「してないもん!」
「へー、強情だな。じゃあさ、これ見てみろよ」

 そういって悟は脱いだズボンから携帯のようなものを取り出し、なにか操作したあと、大きめな画面を見せる。

「俺の結構画質いいんだ」

 自慢したいのか、それとも絶望させたいのか、そこに映るのは四角い隙間から隠し撮りしたのか、昇の股間に顔をうずめ、苦しそうに前後する雅美の姿。たまにぶれるものの、二人の特徴はしっかり掴んでおり、他人の空似とは言いがたい。

「なあ、なんでフェラしてたのにウソつくの?」
「そんなの、言いたくないに決まってるじゃない……」

 とうに羞恥も過ぎ、絶望する前に希望もない。
 動画として保存され、たまに声、名前を呼ばれ、名前を呼ぶ自分。精子を顔にかけられた場面はご丁寧にズームされており、ぬらぬらと嫌なテカリを見せる。

「この後飲んだんでしょ? 先輩のザーメンうまかった?」
「そんなこと……」
「うまかったかって聞いてんだ! 答えろ!」
「おいしく、なんか、ないよ」

 激昂しているフリなのはわかる。けれど少しずつ、緩やかに下るように従い始める自分がいる。

「そうか、もしかしたら先輩のだけまずいのかもな」
「……」
「ならさ、俺のと比べてみねえ?」
「嫌よ!」
「あぁっ!?」
「嫌です」

 そして加速。

「嫌ですじゃねーだろ、いいか? お前は神聖な部室で先輩のチンコしゃぶってたんだぞ? フェラチオして、しかも精子飲んでんだぞ? 何考えてんだよ、このヘンタイフェラチオ女」

 事実は事実。だから否定できない。そして抗えない。今起こる恐怖と、これから起こりえる恐怖のため。

「ザーメン飲んでさ、つか、なんか臭うと思ったらさ、マネージャーがザーメン飲んだからか。おまえ、生臭いよ。ザーメン臭するわ」

 昨日は全てを洗い流そうと、お風呂に一時間以上入り、うがいも何度もした。
 けれど、体内に取り込まれた男の精はおそらくはまだ外に出ていない。それどころか吸収されているのではないか?
 精子の成分にたんぱく質は含まれている。それは人体を構成する成分のひとつ。ならば、あるいは……。

「いや、言わないで、お願い、言わないで」

 胸を隠すことも忘れて床に手を着き、涙をこぼす。このまま精が外に出てくれたらどんなに楽なのかと思いつつ、失うのはミネラルと期待する未来だけ。

「ならさ、俺にも気持ちいいことしてくれよ」
「いや……です」
「俺が満足したら、言わないでやるし、動画だって消すよ」
「ほん……と?」

 やさしい物腰、穏やかな声に顔を上げる。悟はにやけた様子だが、それでも怒鳴るときの険しい表情ではない。


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