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白日夢(はくじつむ)
【鬼畜 官能小説】

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隷従一 白日夢 第四章:再びのミドリ編-1

(一) 再びのミドリ

突然の、ミドリの来訪だった。
「先生、突然ごめんなさい。どうしても、お会いしたかったんです。」
訝しがる俺に、泣き出しそうな表情で抱きついてきた。
どうしたことだ、これは。
ミドリに、俺のマンションを教えたつもりはない。
第一、”一度はあっても二度目はない。”
をポリシーにしている俺だ。

「どうして、ここが分かったんだ。」
ミドリを突き放すと、俺は語気を強めた。
ミドリは、俺の剣幕に恐れをなしたのか、
”ワッ!”と顔を両手で覆った。
そして消え入りそうな声で、何とか答えた。

「ごめんなさい、ごめんなさい。
先生しか、頼る殿方が居ないんです・・。
もうどうしていいか、わからなくって・・。
ごめんなさい、ごめんなさい。」
肩を震わせながらのミドリが、妙に艶っぽく感じられた。
胸元から覗き見える白い肌が、やけに眩しく感じられる。

「田坂か?
しかしあの男は・・。
そんな口の軽い奴じゃない筈だぞ。
まさか、寝物語で聞きだしたのか!」
俺は動揺を隠すように、激しく詰め寄った。
ミドリはその場に突っ伏すと、激しく泣き始めた。
そんなミドリを見下ろしながら、俺は辟易した気持ちになった。

「まあ、いい。
とに角、入りなさい。
玄関先で泣かれたんでは、世間体が悪い。」
実の所、世間体など気にする俺ではない。
そもそもミドリは、俺好みの女なのだ。
このところの俺は、前にも増して性欲が強くなっている。
まるで、二十歳そこそこの若造のようだ。
麗子と暮らしていた頃に戻ったように感じられる。

麗子、麗子、・・。
あぁ、又しても麗子が思い出される。
どうしたというのか、まったく。
あの記事のせいなのか。
[セクシータレント麗子・初主演映画『陵辱』]
清楚な若奥様が、旦那の友人に陵辱されるというストーリーらしい。
ふんだんに濡れ場があり、しかもSMプレイ中心とか。

何てことだ、まったく。
そこまで辱めるのか・・、あの麗子を。
麗子も、麗子だ。
未だに、セクシータレントに甘んじている。
世相のせいか、・・。
インターネットにしても、エロサイト流行りだ。
、俺にしてもネットサーファーよろしく追いかけてはいるが。

「取り乱して、申し訳ありませんでした。
里美さんから、お聞きしたんです。
決して、田坂さんとは何もありません。
先生だけです、ホントです。」
ソファに座るよう指示しても、ミドリは床に正座をしたままだった。
俺は、伏し目がちにしているミドリを、すぐにも堪能したかった。
すぐにもベッドに連れ込みたい気持ちを抑えながら、わざと冷たく言い放った。

「で、今日は何だい?
金の無心なのか。」
「いえっ!違います。」
キッと、俺を睨み付けるミドリだった。
射すくめるようなミドリの目に、俺は少したじろいだ。
「遠慮しなくて、いい。
いくら、欲しいんだ。
この間と同額でいいのか?それとも・・」
「いえ、お金じゃないんです。
実は、・・・。」
と、俺の言葉を遮った。


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