The last berry-愁--11
「奈々?」
きっと全てお見通しなんだろう、と思い、尚更恥ずかしくなってしまう。
愁さんはふっと笑って、私の身につけている残りの衣服をするりと脱がした。
「あっ…」
一糸纏わぬ姿になり、初めて触れられるわけでもないのに、つい身体を隠してしまう。
「なんで隠すの?」
愁さんはさもおかしそうに、私に尋ねる。
「あ、あの…恥ずかしくて…」
そう口に出すことも恥ずかしいのに…
「僕は、君の裸が見たいよ。」
「愁、さんっ…」
また私の顔は真っ赤に染まる。
…言った愁さんは涼しげな顔で笑っているけれど。
「見せてくれ、君を…ちゃんと、抱きたい。」
愁さんにまじまじと見つめられ、私はおずおずと手を退ける。
「あ、ん…っ。」
左手が鎖骨をなぞり、右手がその下にある膨らみを優しく掴む。
「ひどい抱き方をした…本当に。悪かった…」
悲しそうな顔で双丘に口づける。
「そんな、こと…ん、はぁ…」
そんな顔、しないで…
そんな悲しそうな顔、もうさせたくない…
「んっ…愁さん、私に触って…」
愁さんの背中に手を回し、目を合わせる。
「愁さんは、ずっと優しかった…そんな顔、しないで下さい…」
私の顔からは自然と微笑みがこぼれ、愁さんも穏やかに笑ってくれた。
「まったく…君は本当に可愛いな。」
「や、ぁ…ぁあんッ…!」
親指でくりくりと突起を刺激して、もう一方の膨らみをやわらかく揉みしだかれ、私は膝を震わせる。
「もうこんなに硬くなって…」
愁さんの言葉で、それは更に起ち上がってしまう。
ちゅ、と音を立ててキスをされ、愛撫を求めて硬くなった突起は愁さんの口の中で転がされる。
「ん、あっ!はぁ…んっ…!」
「片方だけ赤くなってしまったね…」
そう呟いて、反対側にも優しく噛み付いて、愁さんの舌が私の身体を敏感にさせていく。