白銀のたまご〜パチプロチーコの生活4-10
[ ねえ、もう入れてよ ]
私はシンちゃんのものを握ってその先端にキスして…
顔の上に跨ったままでベッドの脇からゴムを取り出してそれに被せた。
あぁっ!…
体を入れ替えて私が下になると、その中にぐいっと突っ込まれた。
足の指先まで痺れてしまいそうな感覚にとらわれる。
浅いところをしばらく擦ってから、奥の方をぐいぐいと押し上げてくる。
これを交互に繰り返して、奥の方を激しく突いてくる。
あぁ…キタ
だんだんと気が遠くなるような感覚に襲われて
イヤ…あぁ…
壊れちゃう…イヤ…
あぁっ!
体が痙攣する。
もう、どうでもいいほど壊れてしまいたい。
… … … …
ホテルの前でシンちゃんと別れた時には雨はすっかり上がっていた。
デリヘル嬢なのだろうか?
別のホテルの前で同じように男と別れた女の子が手を降って、角に停まっていた車に駆け込んだ。
私はどうするかと考えたけど、帰ってシゲルに襲われたって仕方ないし…
シンちゃんの感覚がまだあそこに残っていた。
ホテルが立ち並んだ通りを真っ直ぐ突き抜けて、すぐにタクシーを拾った。
本当ならもう、私たちはそろそろ仕事から引き揚げる時間だ。
私は運転手さんに7区の地名を言い渡した。
[ ラジオでも聞きますか? ]
少し気まずい雰囲気を打ち消すように運転手さんは声をかけた。
7区まではそう遠くない距離だけど出てきた場所が場所だから、運転手さん私をデリヘル嬢かと思っているのだろうか?
[ そうね… ]
私の仕事も似たようなもんだと思った。
何らかの特技を活かして収入を得るわけだけど、その職業をやはり大きな声では言えない。
さっきの彼女はちらっと見えたところ、結構ちゃんとお化粧してたみたいだけどブティックにいた頃の私と同様にやっぱりお客さんの前に立つにはそれなりにちゃんとした顔をしているのが当たり前だろうと思う。