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僕とあたしの海辺の事件慕
【ラブコメ 官能小説】

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僕とあたしの海辺の事件慕 第二話「不可解な出来事、しばし」-8

「だ、大丈夫よ、もっと強くしても……んーん、強くしてちょうだい……お願い」
「はい、はい!」

 五指を食い込ませ、力の限り掴む真琴。しかし乳房はそれを難なく受け入れ、しっとりとした触感と柔軟な感触を返すばかり。それは気持ちが良いものの、どこか子供扱いされているようで悔しく、真琴はさらに手の動きを早めていた。

「ん、ん、真琴君……オッパイ好きなの? そんなに、もんじゃってさ」
「はい、僕、オッパイ好きです……女の人って感じがして……すごく、触ると、気持ちいいし……だから……」

 公子の背に引っ付く真琴は彼女のうなじにキスを繰り返し、ピョンピョンとはねるように腰を突きたてる。

「ん、はぁ……そう、すごくいい。上手よ……こんなことされたあの子、君にめろめろになっちゃうかもね……毎日だって求められちゃうかもよ……」
「澪は、澪はだって、僕のこと、彼氏じゃないって……そんなの、ズルイよ!」

 からかうつもりで澪の名前を出した公子だが、真琴の中の納得していない思考のスイッチを入れたらしく、彼は豹変したかのように荒い腰使いになる。

「あん、あん、やだ、真琴君はげし……激しすぎだってば……そんなんじゃ、私の……こわれちゃう……」
「だって、だって、僕、すごい好きなのに、澪だってすきっていったくせに……」

 オッパイを揉むことを止めた真琴は彼女の背を強引に押し曲げ、腰を掴み、ぐっと自分に沈み込ませる。

「ん、やだ、すごい……これ、が、若いこの……いいとこ……ろ……」

 性技よりも熱意、純粋に身体を求めらる行為に公子ものめり込んでいく。
 膝が笑い始め、ぬるっとした液が脚を伝う。潤滑剤は若い牡の行為を滑らかなものし、受け入れる牝の身体は腰を上げてされるがままの肉壺と化していた……。

 ……が、

「あ、あれ? あ、ちょっと、真琴君ッ! 待って、お願い、今……あん」

 窓枠にしがみ付いていた手を振り乱し、行為の中断を要求する公子。当然ながら真琴は聞く耳を持たず、ただ腰を動かす間抜けなギミックに成り下がる。

「また、そうやって、ずるいです。僕は……公子さんを、公子さんと……一緒に……イキ……たいか、ら……」

 背中に手を這わせ、よっから乳房に触れるイタズラな手。それは彼女の身体にゾクゾクっとくる冷ややかな快感をくれるが、彼女の視線の先にあるものがそれを拒む。

「ち、違うの……そうじゃなくて、お願い……今は、今はダメよ……あん、いい!」

 真琴が腰の角度を変えると力のこもる部分も変わったらしく、新たな刺激を受ける公子。思わず否定から肯定へと移るも、右親指を噛んで冷静さを保つ。

「下、崖の……下……あ、ああ、あん! あん! やん! きちゃう……、今、それどころじゃ……」
「下がどうしたのさ? 何も無いでしょ? そうやって適当なこといって僕をからかうんでしょ! 騙されませんよ。もう観念してください。僕と一緒に……一緒に……ね?」

 上半身を抱き起こす真琴。胸板、背筋越しに共有する互いの鼓動はクライマックスに向けて一段とペースを速める。


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