僕とあたしの海辺の事件慕 第二話「不可解な出来事、しばし」-7
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「後から来てくれる?」
爪先立ちの公子は焦らすようにお尻を上げ、地味なスカートを捲し上げる。
「はい……」
精液のこぼれる秘裂と汗で湿った菊の門を目にし、真琴は理性を停止させられた。
中指を立て、膣内を抉る。公子は嬉しそうに背筋を仰け反らせ、「ああん」と黄色い、艶っぽい悲鳴を上げる。
そういう痴態を惜しげもなく見せる彼女が、彼をさらにその気にさせ、ひくつくお尻の穴を……。
「ん、ダメよ、そんなとこ、汚いでしょ……」
「そんなとこってどこです? 公子さんみたいな素敵な女性に汚いところなんてあるんですか?」
「ん、んぅ……や、だめよ、変体君ね。お尻はまだ早いわ……」
「でも、指……はいっちゃいますよ……」
入るといっても小指の第一関節程度。それでもほじられる公子には刺激が強いらしく、演じる媚態にも余裕が見えなくなっている。
このまま彼女をいかせることができればと思うも、煽られた愚息はすでに入り口を求めて鎌首を上下に振っている。
膣を抉る中指を伝って滴るものから精液が消え、代わりにねっとりとした愛液がこぼれ始める。
「ねえ、もういれていい? 僕もう我慢できないよ……」
その酸味がかった匂いに、真琴は駄々っ子のように足をじたばたさせ、年上の女性の背中に頬を摺り寄せる。
「うふふ……いいわよ……」
「ほんと?」
真琴は指を穴から抜くと、膝を折る公子に馬乗りになりそうな勢いでしがみ付き、陰茎を彼女の陰部へと押し当てる。
「ん、ああ、んぁ……ふぅ……あ、あ、あ……アァン」
縦に割れた陰唇に熱い亀頭がこすられると、公子は煽情的な声を上げて腰を押し付ける。
「あ、あれ、入らないや……くそ、くそ……」
ぬらりとした愛液に滑り、立ちながらという未体験な体勢に戸惑う真琴。
「慌てないの……」
諭すように言う公子は節操の無い陰茎を導き、ぬっぷりと結合を果たす。
「ん、んぁあ……あぁ……」
「はぁああああん……」
ため息が交差する。
二人の身体に熱い達成感が訪れると真琴は彼女の二の腕を強く握り締め、公子は窓枠を掴む。
まだ動きたくない。もう少し、結合の余韻に浸りたい。
亀頭を優しく撫でる膣襞に根元を締め上げて離さない膣口。雄のいきり立つものに呼ばれて降りてきた子宮口が刺激される度に、公子は「はっ、フッ」と短い息を吐く。
「ん、そう、いいわ……それじゃ、少し、動いて……ああん! そう、そういう風に……」
真琴は言われるままゆっくりと腰を前に突き出す。
すると公子の身体は大きく仰け反り、連動してお尻が彼のをぎゅうと締め付ける。
「ん、すご、ああ、気持ちいい……、こんなに……されたの……初め……て」
一際大きくなる陰茎を諌めるかのように緩くなる膣内。けれどサオ、尿道を擦る襞は力強く彼を絞り、カウパー腺液を絞ってくる。
腕を離し、服越しに胸を揉む。サマーセーターの下から手を入れ、ブラを引きちぎるように外すと、手に収まらないサイズの乳房をもにゅもにゅと揉みしごく。