僕とあたしの海辺の事件慕 第一話 「思い出のペンションは元病院」-20
「澪の水着、素敵だった……可愛いし、それに……」
「それに?」
サオをきゅうっと握り、続く言葉如何によってはどうしてくれようと目を光らせる澪。
「最近澪、大人っぽくなった……」
「ふーん……それから?」
内腿を弄りながらサオを扱く。にじり寄り彼にもたれかかるのは少し気分が乗ってきたから。
「んとね、オッパイ、大きくなった?」
不意に伸ばされた手をかわすことは出来ず、むにゅっと揉まれてしまう。
「ん、真琴ってオッパイ好きね……」
「うん。大好き……」
最近の急成長は「男」にもまれたからだろうか? 以前もふざけて真琴を抱きしめたりしたときにたまたま触れることはあったが、今のようにドキドキと沸き起こる衝動も無い。ただひたすらくすぐったいだけであった。
「ふぅ……」
ヌラヌラとした粘液をこぼす鈴口をひとさし指でちょんと触り、すぼめた口でちゅーと吸う。真琴は尿道に感じる澪の愛の行為に後頭部をタイルにこすりつける。
「ん、んぅ……はむぅ……」
仰け反るうちに横になる真琴。澪は彼の上に這い回り、一心不乱にサオを舐めあげ
る。
韻嚢を揉みしごき、サオに甘く噛むこと数回。肥大する亀頭は限界を訴え始め、ビクビクンと戦慄いている。
「あ、ああぁ、澪、もう、僕……いきそ……」
「あによ、だらひないわね……いいわ、特別にお漏らししていいわ……白いもの、
ぴゅーってしちゃいなさいよ……」
頬をきゅっと小さくさせると亀頭への甘い圧力が強まり……、
「あ、あぁん!」
まるで女の子ような悲鳴を上げて、真琴は恍惚に入る。
澪は口腔内に熱い汁が迸り、咽まいと顔を背ける。
白い線が目の前に引かれたと思ったら、そのまま顔に降り注ぐ。
「んぐんぐ……ふぅ、真琴のやっぱり苦いわ……。甘かったらいいのね」
嚥下できずにいた分を手の平にだし、指で伸ばして弄ぶ。
「澪、止めてよ……」
「あら、真琴だってさっき……」
「ごめんってば……」
射精の勢いが収まり始め、どろりと塊がサオを垂れる。けれど若さ故なのか怒張は天を突き、未だ硬さを保つ。
白い喉がゴクリと鳴る。それを見逃さない真琴は彼女の脇から腕を絡め、抱き寄せる。
「澪……なんで僕のこと避けるの?」
「避けてなんか無いわよ……ただ、あたし達は幼馴染なだけでしょ?」
「でも、エッチしたじゃない? 僕、澪のこと好きだよ? んーん、愛してる」
情に訴え愛を説かれると、このままなし崩し的に彼と肌を重ねたくなる。だが……、
「梓……」
ぼつりと一言。
「う……」
二人の間の楔とも言うべき存在。きっと彼女の告白は先手。既に澪は後手に回らせられていたのだろう。