白銀のたまご〜パチプロチーコの生活3-3
食事も採らなきゃお茶もほとんど飲まない。
オシッコだってよっぽどでなきゃ行かないわね…
ひたすら稼働させながら機械の動向、バネの当たり…
周りの台の出入りや大当たりの間隔なんかにまで神経を配るの。
それに些細な事と思うかも知れないけれど、ほとんどの台は保留4までになっている。
保留が3になると打ち出しを止めてデジタルの消化を待つのよ。
保留ランプが満タンになってる間は玉がムダじゃない?
大当たり中でもアタッカーに8つ入れば打ち出しを止めてセルの上を弾く玉でカウント10にする。
そして、次のラウンドに移行してからまた打ち出すの…
大当たり終了後のボーナスステージにしても同じ事。
電動チューリップが一回目開いて閉じる瞬間から、二回目が開ききる間にだけ玉を打ち出すのね。
ずっと打ちっ放しだと、いくらチューリップがパコパコ開いても確実に玉は消耗するわ。
一発たりともムダにしない。
玉一個4円よ。
仮に一日通せば、裕に8千円から1万円の差が出るわ…
そんなだから長時間になると、とても神経がもたないのよ。
いい結果だけを持って早めに引き揚げて、ゆっくりと食事を採ってリラックスするの。
この前みたいに、時には腰が立たなくなるほどセックスするのもいいわね。
今日はここまでネバって、結果的に少し取り戻せなかった…
もはや、冷静な判断ができていない。
こんなに頑張ったんだから少しぐらい負けでもいいじゃないって、その甘さがイケナイのよ。
次はそれに慣れてしまう…
そうしてついに勝てなくなる。
プロは結果がすべてなの。
どんなに頑張っても、プロセスなんて何の意味もない。
とはいえ、気持ちを切り換えて明日はいい結果が出せるように今できる事をできる限りするしかないわよね。