……タイッ!? 最終話「告白しタイッ!?」-33
「んふ、ん、あ、ずる、い! んちゅ」
経験の乏しい里美は果敢に挑むも返され、彼を飲み下していくばかり。そして啜られ、蹂躙されていく。
「んじゅるる、ちゅ、もう、私にもぉ、んぅ、させて」
首筋に回した手で彼の後頭部をなでる。
薄めをあける紀夫に首を傾げてゆったりとした視線を投げる。
「やだ、だめだ。里美さんを、離したくないから、逃がさないんだ!」
いったん唇を離した彼はおでこを合わせてからまた目をつぶる。
「ん、んぅ、もう、紀夫のイジワル」
「里美さんこそ。意地張らないで、俺と……」
その先はいえない。キスで誤魔化して、彼女と一緒に飲み込んで、そして頃合を見て約束させたい。
「んぅ、はぁはぁ……。もうだめ、キスだめ。ね、次のしてよ。どうするの? 教えてよ。紀夫……」
教えるのはいつものこと。文系から理系全般、体育以外はなんでも頼りになるクラスの秀才。
そして短期集中で学んだ保健の授業もしばし。
「いいの? いくよ。絶対に、しちゃうからね」
「バカ、途中でやめたら嫌いになるからね」
まっすぐな瞳に対して小ばかにしたような笑い顔。
それが彼をいきり立たせ、目に力を込めさせた。
「はぁ、はぁつ!」
抱きしめながら彼女を杉の木に押し寄せる。彼の両手が幹に触れたあと、彼女はゆっくりと身体を杉にもたれさせ、右足を裾から出し、うち腿を見せ付けるように、それでいて下着は見せないぎりぎりの位置でとめる。
「怖いな。今の君」
絵前でひざまずく彼の頭頂部を撫でながらため息混じりに一言。
「俺だってオトコだ。当然だよ」
胸に顔をうずめ、かわいらしいフリルのついた薄いピンクのブラに噛み付く。
彼女の言葉通りフロントホック。なんとかして口ではずしにかかるも金属の味は不快。そして頬を挟むしっとりとした感触と柔らかな弾力がそれを阻む。
「昔の僕、僕って言ってる君のほうがいい」
耐えられず、右の乳房にキス。いつのまにここまで育ったのか、以前にみた別の誰かと比べて遜色が無い。
「んぅ、エッチ」
「いつまでも弱気じゃいられない。俺だってほしいものがあるし、見つかったんだ……」
今こうして手に入れているはずなのに、いくつかのほころびが穴をなしてそれを陥れる。
右手が挑み、ブラをはずす。ぱっと開いた胸元からは育ち盛りにおっぱいがこぼれ、紀夫の口腔内によだれをあふれさせる。
「里美さんのおっぱい、乳首、とんがってる」
「ほんとだ、なんでだろうね?」
「調べてみるね」
「うん、やさしくね……! うぅっ!」
ぷりっとした乳首は色素が薄いらしく、きれいな桃色をなしている。そこを生暖かい、ぬるぬるしてざらざらした舌が撫でた。