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……タイッ!?
【学園物 官能小説】

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……タイッ!? 最終話「告白しタイッ!?」-34

「あん、いぅ、うくっ!」

 普段からさわりなれていないのか、彼女は沸き起こる快感に身もだえ、両脇を閉め、なのに乳房を差し出すように胸をはる。

「里美さん、感じてる?」
「うん、紀夫のせいだよ。酷い、奴だね、君ってさ」

 乳房を下から押し上げるように揉み、乳首を指でつまみ、転がし、たまに周りだけさすってじらす。

「君、ほんとうに、女の子のこと、扱えるんだね」
「そんなにいい?」
「わかんない、初めてだし、でも、なんか、すごく冷静なの。ムカツクかも」
「そう? すごく興奮してるけどな」
「んーん、なんか違うの。そういうんじゃなくて、君が、なんか、もっと」
「わかんないよ!」

 内股を強引に開けさせ、もう一歩彼女に踏み込む。
 もうすでに股間はパンパン。ゆるいはずのジーンズが痛いぐらい。

「ねえ、俺の、触ってみて、里美さんのに触っていい?」

 あごの辺りにキスをしながら彼女の手を股間に誘う。

「うん。いいよ。君のに触れてみたい」

 のど元にキスをしながら、吸い付き、痕をつけつつジーンズを脱ぐ紀夫。ボクサーパンツによるテントは頂点が雨に濡れているらしく、それが重力に従って線を引く。

「君の、もしかして、んぅ? え、だって……」

 導かれた彼女は戸惑ったように声を出し、鎖骨の辺りに吸い付く彼をあごでつつく。

「何? どうかした?」
「ん、だって、男の子ってこんなの大きくなるの? すごく怖いかも」
「平気だよ。大丈夫」
「ん、そうだね、何いまさら怖気づいてるんだろ。変な私」

 胸元に唾液の筋を作る彼を抱きしめ、背もたれとなる杉に寄りかかる里美。

 一度ため息をついて、そして彼を突き放した。

「もしかしたら、最初に戻りたいのかな、私」

 負けじとつかみよる紀夫を里美は拒否しない。

「そんなの、やだよ」

 そしてまたキスを受け入れる。

「そしたら、多分、素直に君を受け入れられるかも」
「俺は、自信ない」
「大丈夫だよ。君は私を助けてくれたもの」
「肝心なところではへまをしたけど」
「何かあったの?」
「ちょっと、ね」
「大丈夫だった?」
「なんとかね。だからここにいる。昔の自分じゃないんだ」
「だって、私の知ってる君はそんなに強くないし」

 キスの雨がやみ、代わりに深い深呼吸。テントの支柱も撫でられるたびに弱くなる。

「里美さん、俺、俺は、だって……、僕は、君の事、そんなに知らなくて、でも、かっこよくて、だから、いつの間にか、君に張り合ってたのかもしれないよ。だけど、やっぱり、君との距離、怖くなって、逃げて、だから、肝心なときに、何もできない。僕は、今日まで、何も進歩してないのかな」

 鼻声になりながらたどたどしく話し出す紀夫。


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