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あの日教室で起きたこと―9ヵ月の軌跡―
【教師 官能小説】

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想い溢れて-4

    ♯♯♯



私は保健室に着くなり、養護の山口先生に熱っぽいので早退したい…と訴えた。



山口先生は、近ごろ熱の風邪が流行っているから…と言いながら、私に体温計を手渡した。



そして、そわそわしている私に『まずは座って熱を計りましょう』と優しく言った。



私ははやる気持ちを抑え、言われたとおり長椅子に座り熱を計った。



朝から佐々先生のことばっかり考えていたから、風邪の熱より恋の熱に冒されちゃったみたいで、本当に頭がボーッとしていた。



―――ピピピ!ピピピ!



計り終わった体温計を見ると、なんと37度2分だった!



『もしかしたら、これから熱が上がるかも知れないわね。帰って静かに休む?』と山口先生は言ってくれた。



優しい山口先生を騙してるみたいで、何だか心苦しかったけど、私は黙って頷いた。



だって―――どうしても先生に逢いたかったから…



私は一旦教室に戻り、ちなみに「熱があるから早びけするね…」と伝えると、学校を早々に飛び出した。



佑介と別れてから3週間…何となく、ちなみや啓太とも気まずい雰囲気が続いていた。



これも私のせいなのかな?…って思うと、2人に対しても、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。



ごめんね、ちなみ。


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