【気まぐれ彼女と気弱な僕と】-2
比奈子は俺の両手両足首を左右ずつまとめて手錠でテーブルの脚に繋いだ
蛙の解剖みたいな変な格好だ
力ではいくらでも勝てるし逆らえる筈なのに何故かそんな気になれない
その後静かになった。しばらく待ってみるが変化はない。実際は短い時間だったらしいがとても長く感じられた
『比奈子?』
声をかけるが返事はない
視界がない分 不安が襲う。
もしかしたら比奈子は帰ってこないんじゃないか
通報され全裸で警察に発見される自分を想像する
『‥ひなちゃ、ひなこ!!外して!!どこ?!』
近所の事も考え上擦った声で精一杯呼び暴れる
『どうしたの?ここだよ』
脚の方から声がした
『よか‥っ、はぐ‥‥っ!?』
喜んだのもつかの間 肛門付近に違和感を感じ 思わず脚を閉じようとする が 手錠で阻まれ そうできない
『‥なに?!』
『指よ。中指』
比奈子は短く答えた。暗闇で 比奈子に触れられているそこだけ 敏感になったような気がする
ジェル状のものが表面に塗り広げられてる
『‥なんでそんなとこ?きもち、わるいよ』
排泄の用途にしか使った事のなかったそこを 会って僅かの比奈子にまじまじと見られ 触れられている
背徳感が沸き起こりいまできる僅かな抵抗で顔を背ける
『かもね』
こともなげにそう言い、弄り続けた。比奈子の細く長い指はやわやわと穴の付近の肉をほぐす
『くすぐ‥ったい』
『そお?』
つぷ‥っ。比奈子の細い指の先端が内部に入った
『‥ひぁ‥!?』
(なんだろう、この感覚)
『気持ちいいの間違いだったりして』
比奈子は笑い中指を更に突き入れた
『ち、ちがうよ。‥ねぇ、やめて、こんな事』
(恥ずかしい。)
目を瞑り 力無く首を振ったが比奈子はやめてくれる気配はなく 指はゆっくりと抜き差しを始める。
『‥や、やだ!やめて、くれ!!本当に嫌だ‥‥っ!!』
『どうしたの?なにがやなの?』
あやすような甘い声と規則的に突き入れられる指。ジェルのせいかグチュグチュと卑猥な音が漏れている。妙なシチュエーションにアレに血が集まっていく