【気まぐれ彼女と気弱な僕と】-14
『‥ゎ、かった』
『是非?』
『ぜ、ひ』
力無く頷き バイブを受け取る。自分のより太さも長さも遥かに違うグロテスクな物に生唾を呑む
そろそろと 入り口にあてがった。
―つぷ‥っ
散々慣らし続けたそこは ふっくらと緩んでいる
『大丈夫』
やらせている事とは対照的に聖母の笑みで 比奈子は言う
『‥‥んっ!ふっ、うっ』
何とか先端が入った
(あ‥きつっ。)
『イイコ 大丈夫?怖いでしょ?』
優しく添えられた手に 安堵し 頷くと 残りの全てを勢いよく押し込まれた
『‥あああぁあ!!!』
『‥ほおら入った。ちっとも痛くない』
優しさが足りないよ。しかしあれだけ焦らせば そうなのかもしれない。多分指を差し込んだ後からカウントしても1時間弱は焦らされている。バイブはまるで他の生き物に呑み込まれるように入っていった。内壁は 待ち焦がれたように バイブの全面を強く締め上げ 脈打っている
内部が熱を持ち ひたすら熱く感じる
『‥動かすね、‥ほら。こっち弄っていいよ。あたし優しいから利き手暖めといてあげた』
絡めていた左手が解かれた。確かに暖かい。というより熱くて汗でベタベタしてる
(手を繋いでたのはそれでだったの?)
『‥ものすごく嬉しくない配慮だよ』
『手先、器用だからどんな風に動くか楽しみだったの』
可愛らしくねだられる。
(自分のを弄るのに 器用さとか関係ないって‥きっと)
嫌がっても 尻だけではイケない。またひたすら 焦らされるのは ごめんだ
仕方なく アレを握った。既に固くてかなり高い所まできている
『左利きってよく解ったね』
『まあね』
満足そうだけど なんで解ったかの説明はしてくれないみたいだ。比奈子らしい
竿をゆっくり撫であげ 撫で下ろす。気持ちいいかと聞かれたら気持ちいいですよ
スタンダードが一番さ。‥きっと
本当はそれしかやり方を知らない。