ヒミツの伝説-8
第3章
朱川がDVDを再生した。
「すげー、こんなにはっきり映ってる」
「ヤバイよコレ。アソコもバッチリ見えちゃってる」
二人の男子が歓喜の声をあげた。
今日は久しぶりに野球部のメンバー4人で、キャプテンの朱川の家に集まった。最初は野球の話をしていたが、この年代の男子が集まると、当然のように話題は猥談になだれ込み、朱川が秘蔵のアダルト動画を出してきた。無修正のいわゆる「モロ動画」だ。
(奈月の方がずっときれいだよな…)
アイドル的な人気を誇るAV女優だと言うが、ルックスはもちろん、スタイルも奈月の方がずっと上だと思い、弘志は密かな優越感を感じた。他の二人が大騒ぎしている性器など、褐色の小陰唇が卑猥に捲れ上がり、赤く腫れたような膣口を見せており、つやつやしたピンクの奈月のモノとは比ぶべくもない。
「こんなの売ってないだろ、どうやって見つけたんだ」
興奮した様子で尋ねた松原は、チームのエース投手である。
スカウトから声を掛けられたことがある剛腕投手も、単なるエロ少年の顔で、モニターに見入っている。
「ネットからダウンロードしたんだ」
朱川が得意げに答える。
「URL教えてくれよ」
「俺んところ、パソコンないんだよ」
「じゃあ、このDVD貸してやるよ」
そう言い合っているうちに、誰かがポツリと言った。
「本物の女のアソコ、見てみたいよな…」
「おい弘志、お前、笹野のアソコ、見たことあるのか?」
朱川にとっさに質問されて、弘志が言葉につまる。見たことがあるどころではなく、毎日見ている。しかも、朱川たちが想像できないようなシチュエーションでだ。
「おい、返事がないぞー」
「こいつ、まさか…」
「許せんなぁ!」
三人はふざけ半分、やっかみ半分で弘志をタコ殴りにする。
「痛てて、やめろよ…」
笑って逃げながら、弘志は複雑な思いにかられていた。「その日」、彼らにも奈月の性器を見せることになるのだ。食い入るようにAV動画を見つめていた朱川たちの表情を思い出し、弘志は少しブルーになった。
弘志は目の前に並んだ膝頭を掴んで、グイっと広げた。奈月の足がMの字に開く。太股の付け根に、薄い茂みに覆われた柔肌の膨らみが見えた。縦に走る亀裂が少し開き、サーモンピンクの肉襞を覗かせている。
「恥ずかしい…」
奈月は、可愛い顔を真っ赤にしている。
「いっぱいヌルヌルしてるね…」
弘志は、指先で奈月の割れ目をなぞりながら言った。指先で開くと、柔らかな肉びらが左右に割れて、ヌメヌメした内部をのぞかせた。瑞々しいピンクの肉孔が、ピクピクと震えている。
「うっ…あうぅ…」
奈月が声を噛み殺しながら喘ぎ声を漏らす。弘志は濡れた膣口に指を突っ込んだ。指を曲げ、秘孔の天井を擦る。
「あっ…そ、そこは…だめぇ」
奈月が腰を揺らし、甘えるような喘ぎ声をあげる。弘志の肉棒が痛いほど勃起した。
「お願い…、早く入れて…」
耳元で奈月の甘い囁き声が聞こえる。怒張の先端が奈月の割れ目をとらえる。反り返った勃起の先で花肉のぬめりを何度もなぞってから、弘志は狙いを定め、ぐいっと腰を突き上げた。
その途端、ハッと目が覚めた。
「…夢か…」
弘志がガッカリしたような表情を見せる。次の瞬間、布団をはね除け、トランクスの中を覗いた。夢の中で噴出した粘液がトランクスの内側を汚し、太股が冷たくなっている。
ふと時計を見ると、まだ明け方の3時だった。もう一眠りできるはずだが、なんとなく眠る気にはなれない。張り型を挿入した奈月の陰部のイメージが、脳裏に浮かんできて頭を離れなかった。
弘志は壁に立てかけてたバットに目をやった。「その日」のために、行きつけのスポーツ用品店で、じっくり時間をかけて選んだ金属バットだ。
高校野球では、使いやすさや耐久性の点から金属製バットの使用がほとんどである。バットは、手で持つグリップの部分が細く、ボールが当たるヘッドの部分が太くなっているが、奈月に挿入するのはヘッドの方だ。その直径は7センチ弱。奈月の膣口径は4.3センチだったので、約10日間で1.5倍以上に拡張しなければならない。そのためには、毎日休むことなく、徐々に太くした張り型を入れておく必要があった。その間、セックスはお預けだ。
弘志は起きあがって、ティッシュで股間を拭うと、新しく買
ってきたバットを持って素振りを始めた。