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ヒミツの伝説
【学園物 官能小説】

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ヒミツの伝説-9

 朝、奈月はいつもより早く目がさめた。目覚めても、身体が重かった。頭がまだ、ぼんやりしている。昨日も「特訓」を終えて、家に帰るなり、そのままベッドに倒れ込んで眠ってしまった。風呂もシャワーも浴びないままだ。
 思わず股間に手を持っていく。パジャマの上からわかるほど、そこは濡れていた。
「いやだぁ…、また濡れてる…、こんなに…」
 見ると、お漏らししたように、パジャマに大きな染みが出来ている。おそるおそるパジャマに手を入れて、股間に触れてみた。ヌルヌルした体液が漏れ出し、ゴム製の貞操帯の内側をビショビショに濡らしている。膣内には奈月の腕より太い疑似男根が、今も埋め込まれていた。
「気持ち悪い…」
 そう呟いた奈月は、とにかくシャワーを浴びることにした。
張り型を入れて暮らすようになってから、大事な部分をきれいに洗うことができない。それでも、出掛けるまでに少しでも清潔にしておきたかった。
 シャワーのノズルを、頭から順に、身体の上を這わせていく。バストにかかる水滴が弾け飛ぶ。縦長の臍のあるおなかを水流が這い、はめたままの貞操帯を伝って床に落ちる。
 愛液で汚れた場所をきれいに洗いたかったが、股間のあたりは、奈月の細っそりした指でも入らない。仕方なく水流を強目にし、貞操帯の内側を洗い流すため、隙間にノズルを当てて、水流を流す。
 シャワーの水流が陰裂を伝い、襞の一枚一枚を捲ってクリトリスに当たる。
「ううっ、あぁ…」
 肉の割れ目を当たる水流の感触に、思わず身悶えして、声を漏らした。
(ああ、どうして感じちゃうの…)
 戸惑いながらも、奈月はその行為をやめることができなかった。張り型を入れるようになってから、常に官能の種火が燻っていて、何かきっかけがあれば、一気に燃えあがる身体になってしまったような気がする。
(弘志クン…)
 自然と脳裏に浮んだのは、弘志の顔だった。想像上の弘志の舌が、奈月の秘所ペロペロと舐めている。
「あはぁ、いっ、いい…」
 喉からは、荒い吐息が止めどなく続いた。シャワーの音が、それをかき消すかのように響く。気が付けば、左手が胸にあてがわれ、指で乳首を挟んでいた。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
 奈月の頭の中では、弘志がクリトリスを舌で転がし、乳首を弄り、胸を揉んでいる。
「いっ、いぃ…もっと、もっと…して…」
 奈月は、胸を揉みしだき、なまめかしく腰を振った。貞操帯のせいで直接、陰部に触れることができないのがもどかしい。
「あぁっ、弘志君…、好き、好きよ…」
 奈月の口から漏れる吐息が早くなっていく。のけ反った身体が膝から崩れ、奈月はバスルームのタイルの上に四つん這いに崩れ落ちた。

「おはよう…」
「うん…」
 通学電車で一緒になった弘志と奈月は、お互いに少しよそよそしかった。それぞれに今朝のことが思い起こされて、気恥ずかしかったのだ。
 弘志の視線が知らず知らずのうちに、奈月の下半身にいく。
二人だけでいると、「その日」が刻一刻と近づいてくるプレッシャーもあり、さらには、我慢に我慢を重ねている性欲が、ふとしたきっかけで爆発してしまいそうな思いもある。
「………」
 奈月が何か言いかけて、居心地悪そうに目を伏せる。
 弘志は、奈月の方を見ることもなく、ぶすっとした表情を作って窓の外を眺めていた。
(これは、チャンスかも…)
 少し離れた席で二人の様子を見ていた少女が、心の中でそう呟いた。その熱い視線が、ずっと弘志に注がれている。
 それは、野球部マネージャーの佐々木美穂だった。


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