ヒミツの伝説-7
「いくよ…」
弘志が声をかけて押し込むと、淫具は難なく奈月の割れ目に入っていく。
「ほら、簡単に入っていくだろう。」
宮内が秘孔を凝視して言う。弘志が張り型をさらに押し込んだ。クシュッという音を発て、奈月の秘孔が張り型を飲み込んだ。中に溜まっていた蜜が溢れだし、太腿を伝う。
「うっ、いや…あっ…」
奈月は顎を仰け反らし、うめき声をあげた。
「あっ、ダメぇ…、おかしく…なっちゃう…」
弘志が、張り型を抜き刺しする。グチャ、グチャと奈月の愛蜜が白い泡を立てている。奈月は、張り型の抜き刺しに合わせて、腰を揺すりだした。
「い、いい…うっ、変なの…私、変なの…」
奈月が顔を振るたび、汗が飛び散る。
「イキそうなの?」
弘志が尋ねる。
「いっ、いっ、き…そぉう…」
朦朧とした意識の中、弘志の質問に釣られる格好で奈月が答えた。普段なら恥ずかしくてとても口にできない言葉だ。奈月の体が弾かれるように仰け反る。
「いっ、くっ…、クぅぅ…」
奈月は天井に仰ぎ、目を閉じて全身を突っ張らせた。
宮内が黒いゴムバンドのような物を持って来た。マットの上でぐったりしている奈月にオムツを着けるようにしてそれをはかせる。
「なんですか、これ?」
「ゴムでできた貞操帯の一種だ。」
弘志の質問に宮内が答える。
「テーソータイ?」
「こうして、膣内に入っている張り型が抜けないように固定しておくんだ。」
そう言いながら、貞操帯についている小さな鍵をかけ、弘志に渡した。
「これは明日の訓練までお前が持っていろ。笹野はこれを着けたまま家に帰るんだ。」
「えっ、ウソッ!」
マットに寝そべっていた奈月がガバッと身を起こし、抗議の声をあげた。
「穴があいているから、トイレに行くことはできるはずだ。」
「でも、こんな…」
自分では脱ぐことができないことを確認しながら、泣きべそをかいている奈月を見て、弘志も縋るような視線で宮内に訴えた。
「ここまでしなくても…、他に方法はないんですか?」
しかし、宮内はきっぱりと頭を振った。
「仕方がないだろう。膣の筋肉をよりリラックスさせるのには時間が必要だ。バットを入れられるようにするには、ストレッチもしなければいけない。限られた時間でストレッチするには、この方法が一番だ。」
不満げな表情を浮かべて宮内の説明を聞いていた奈月だったが、反論の言葉は最後まで出なかった。弘志は柄にもなくオロオロしながら、二人の表情を見比べていた。
通いなれた通学路がこんなに長く感じられたことはなかった。
「…ああん」
奈月が小さな声で喘いだ。並んで歩く弘志が心配そうにその顔を覗き込んだ。
「大丈夫…?」
「…うん、だ、だいじょうぶ…」
弱々しく笑ってそう言うが、大丈夫なわけがない。陰部には男性器そっくりの張り型が挿入されており、常に膣肉を貫かれている状態なのだ。歩くたびに肉襞がめくれて刺激され、勃起したクリトリスが下着で擦られる。こんな恥ずかしい経験は、生まれて初めてだった。
やっとの思いで二人が駅に着く。電車はちょうどラッシュアワーにぶつかって、満員に込み合っていた。
「ああっ…ううん」
吊り革に掴まった奈月が、眉根を寄せて小さく呻いた。さっきから電車が揺れる度に、もじもじと股をすり合わせている。
張り型が膣壁を擦って刺激を与えているのだ。
隣に立っていた眼鏡をかけた中年のサラリーマンが、怪訝な顔をして奈月を覗き見ている。自宅の最寄り駅に着くまで、奈月はずっと弘志に寄りかかるようにして、恥ずかしさと性感に耐えなければならなかった。
「じゃあ、また明日…」
「うん…」
奈月の家の前で、二人はそう言ってキスをした。奈月の顔はほんのりと紅潮し、瞳がトロンとして潤んでいた。その表情は、彼女の中に挿入された異物のことを、弘志に思い起こさせる。ずっとセックスしているのと同じ状態なのだ。
奈月は、明日の放課後まで性器に張り型を挿入したまま生活しなければならない。いや、翌日になればさらに太い張り型に交換されるだけだ。そうして、毎日少しずつ太くなる異物を膣に挿入したまま、試合の前日までの10日余りを暮らすことになるのだ。
そう考えると、自分のためにこんな恥辱を受け入れてくれた奈月に対する感謝や申し訳なさがこみ上げてくると同時に、異常な興奮で股間が膨らんでくるのも感じる弘志であった。