お江戸のお色気話、その4-2
「それが、(あぁ、男の方の上に乗っかるなど、はしたない、
はしたいです、あ・・あぁぁ・・恥ずかしいです)
とか言いながら、
自分の言葉で興奮して、あたしの上でブルブルと腰を振るんですよ、
薄桃色の襦袢もはだけて、殆ど全裸で大きな乳を揺らせて、
赤黒い乳首も固く立っていました、
その乳首をあたしは吸いました、ちゅうちゅう、と・・」
ここで金吉は興奮しながら、喉が渇いたらしく一口酒を飲み、
その湿った唇を二,三度じっくりと舐めていた。
「はぁ・・それから、奥方は口を半開きにして、
眼をとろんとしていました、
ご隠居、でも・・その眼がとっても色っぽいんです、とっても
そのとき、あたしは思いました、
この女となら、繋がったまま死んでも良いってね・・」
金吉の熱い告白を聞きながら、
皆はしわぶきもせずに静まりかえっていた。
ただ熱く燃えるような熱気が、その狭い部屋の中で漂っていたのである。
その中でも、新婚の駄菓子屋の妻のタマは赤い顔をしながら、
先ほどから、もぞもぞと股ぐらをまさぐって、
女の穴に二本の指を入れて掻き回していたが、
金吉の卑わいな話で興奮し、
気持ちを抑えきれず気を遣り、果てぐったりとしていた。
その隣で夫の亀吉は、
タマの肩を抱きながら妻の乳をまさぐっていた。
それを金吉の話を聞きながら、じっと見ていた老人は思った。
(この若い夫婦は、部屋に戻ったら何発するのだろうか?)と。
金吉の話を聞いていた金魚売りの定吉が口を尖らせ、
興奮しながら言う。
「そ、それで・・奥方はどんなに色っぽいんだい、金さんや!」
老人は、定吉を笑いながら横目に見て諭すように言った。
「まあまあ、焦んなさんな・・定吉さんや、
ゆっくり金吉の話を聞こうじゃないかぇ・・」
老人が言うと、定吉は頭をぴょこんと下げて照れながら頭を掻いた、
それを見ていた長屋の住人達は手を叩いて爆笑していた。
「へえ、定さん、奥方がね・・
あたしの上に跨って腰を振る度に、
大きくて白い胸がブルブルと揺れて、それが何とも艶めかしいんですよね、
あんなにお上品な奥様が、こんなに淫乱な女になるとは、
始め、あたしも想像できませんでしたが・・」
そう言いながら金吉は興奮して、
ふんどしの上から大きくなっている己の股間の物を触っていた。