「息子が下着泥棒?」-7
ドロリと粘る男の精。
それが勢いよく喉の奥に打ちつけ、
口腔内を満たしてたまっていく。
夫が亡くなって以来、
何年ぶりかで味わう感触である。
正純のペニスはドクッ、ドクッと脈打ちながら、
いつまでも精を吐き出してくる。
恵美子はその先端に吸いつくようにして、
それをチュルチュルと吸いたてて、
最後の一滴まで絞り取るようにした。
そして、
口腔内をいっぱいに満たしているザーメンを、
少しずつ嚥下(えんげ)していった。
ドロドロとして喉に粘りつく男の精は、
決して嚥みやすいものではない。
それでも息子が出した精だと思えば、
何とか胃の腑(ふ)に流し込むことができた。
そういえば亡くなった夫の精は、
一度も嚥んだことがないのを思い出していた。
夫も嚥むことを求めなかったし、
恵美子自身も嚥もうなどと考えたこともなかった。
それが腹を痛めて産んだ息子の精となると、
たのまれもしないのに、
ごく自然に嚥下していたから不思議だ。
これも血の繋がっている母子なればこそだろうか。
射精を終えた正純の股間に目をやると、あれだけのザーメンを放出したにもかかわらず、ペニスはまだしっかりと天を衝き上げ、堅く締まって勃起を解いていないのだった。
「さすがに童貞ペニスやなあ。
あんだけ出しても、まだ堅いまんまや」
恵美子があきれたような声を出し、
その直立したままのペニスの亀頭を、
指パッチンでパシッと弾いた。
正純は一瞬「つッ」と顔を顰(しか)めたが、褒(ほ)められでもしたように、すぐに嬉しそうな表情に戻すのだった。
「じゃあ、このまま本番にいっても、いけそうやな?」
「せやな。いけるで」
正純がそう言って、身を起こそうとした。
本番といえば男が上になって、正常位で繋がるものだと思っているようだった。
恵美子がその肩を押さえながら言った。
「起きんでええよ。
今日はオカンがみんなしたる。
あんたは寝とったらええ」
息子に生身の男と女が肉を交え合うほんとうの愉しさを味わせてやる。
それが彼を下着泥棒から引き戻す一番の解決策になるはずだ。
恵美子はそう考えているのだった。
正純がふたたび仰向けに身を横たえ、
恵美子は全裸の身体で、
彼の胸のあたりに跨っていった。
それでウンチ座りの恰好になると、
閉じていた両膝をゆっくりと左右に開いて、
息子の前に女の神秘を晒していった。
正純はカッと両目を見開いて、
母親の股間に視線を注いできた。