「息子が下着泥棒?」-10
「ああ、ええよ。
とっても、ええわよ」
「オレも……オレもや」
ふたりは声をあげつづけた。
恵美子は腰を振りつづけ、なお強く激しくしていった。
ふいにその背筋を震わせる大きな快感に襲われ、
その波に飲み込まれていった。
同じ波が正純にも襲い、
いっしょに飲み込まれていくようだった。
「ああん。
いやっ、イテまう!」
「オカン。
またで出よる。
出よるっ!」
恵美子は恍惚のエクスタシーに包まれ、大きく仰け反らせた身体を硬直させていた。
その彼女の子宮に向けて、息子のペニスから迸り出たザーメンが勢いよく打ちつけてきた。
それに合わせて肉穴が幾度も収縮し、ペニスからザーメンを搾り取るよう
にしていくのだった。
行為を終えて、
ふたりは肉を繋ぎ合った同じ姿勢のままで、
ゼイゼイと荒い息をしながら見つめ合った。
「もう、下着泥棒のような破廉恥なことをしおったらあかんよ」
「ああ。
もう、せえへん」
「身体がムラムラすようなことがあったら、いつでもオカンに声をかけたらええ。
ちゃんと相手をしたるさかいにな」
一度でも母子相姦のタブーを犯してしまえば、二度も、三度も同じような
気がしたのだ。
その日以来、近所から下着泥棒の噂は消えてなくなった。
そして、息子の正純は毎晩のように、恵美子の身体を求め、日によっては3回も、4回も相手をさせられることがあった。
いつも恵美子はあきれたように相手をしたが、心の内は満更でもない気持ちでもあった。
(了)
※本作品は筆者が某アダルト雑誌に発表した作品に、大幅な加筆修正をして改訂したものです。