究極の選択-2
♯♯♯
『由里子、元気出せよ!由里子がいくら考えたって、しょうがないことだろ?』
ある日の学校帰り…私は気分転換を兼ね、CDを借りる為に佑介の家に寄っていた。
「うん、それはそうなんだけどね。佑介はさぁ、私といて怖くない?」
私はふいに佑介にそんな質問をしてしまった…
『はぁ?怖いって何で?』
佑介はベッドに腰をおろしたまま、質問の意味が分からない…と言う顔をして聞き返してきた。
「私、自分の周りの人達を不幸にしてるんじゃないか?…って最近考えちゃうよ」
前に佑介と別れた時だって、パパとのことが原因だった―――
考えようによっては、私と関わったことで佑介を傷つけてしまった訳だから…
『バカなこと言うなよ!俺は由里子といたら、いつだって幸せだぜ!!』
「幸せか…」
あっ、コレ!前から聴きたかった歌だ!!
『イヤッ、冗談で言ってる訳じゃなくて―――って言うか、由里子聞いてる?』
「佑介―――ありがとね」
佑介はいつだってまっすぐ私に想いを伝えてくる。
それがかえって私を甘やかし、佑介のそばを離れられなくさせる。