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あの日教室で起きたこと―9ヵ月の軌跡―
【教師 官能小説】

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みなみの反乱-4

    ♯♯♯



『みなみ…ごめんな…』



「佐々くんは謝らなくていいのよ!悪いのは私なんだから…」



『でもみなみをここまで追い詰めたのは俺だから…』



「私、分かってたの。いつか佐々くんが佐伯さんのところに戻ること…」



『みなみ…』



「だから私、いつだってその時の為に覚悟して、きれいに身を引くつもりでいたんだけど…ダメだった」



『お前…』



「佐々くんのこと、スキになり過ぎちゃったみたい」



みなみはそう言うと力なく笑い、目に涙を浮かべながらそっと手を差し出した。



俺がみなみの手を取ると、温かさが戻ったその手でそっと握り返してきた。



そして…みなみは俺にこう言った。



「私の死はね―――前から決まっていることなの…」と。



それは長い告白だった。



    ♯♯♯



みなみの話によれば、みなみには以前婚約者がいたそうだ。



しかし婚約直後その彼が血液の病気を発症し、壮絶な闘病生活が始まった。



幸せの絶頂にいたみなみは、一気に地獄の底へと突き落とされた訳だ。



それでも持ち前の明るさで彼の回復を信じ、闘病を支えた。



しかし彼の方はと言えば…最後まで病気を受け入れることが出来ず、日に日に生きる希望を失っていった。


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