「瓦礫のジェネレーション」-5
もう一方のベッドでは、さるぐつわを解かれた拓也を史哉と尚美が囲んでいた。
「あんた、名前は?」
「川上、拓也、です」
「童貞クンなのかな? 彼女の方はバージンみたいだけど」
拓也は真っ赤になってうなずいた。かおりが健志の指によって快楽の渦に飲み込まれていき、自ら絶頂をせがむ姿を見て、敗北感・屈辱感と同時に強い興奮を覚えてしまった拓也は、身動きのとれない身体を一生懸命動かしてペ○スをベッドにこすりつけ、たっぷりと精を吐き出してしまったのだった。その様子はトランクスを脱がされたときに既にばれている。今さら童貞であることを隠しても仕方ないと思った。
「可哀相にね、童貞より先に、処女失うなんてね」
何気ない調子の美咲の言葉に、拓也は一瞬耳を疑った。かおりの処女はとっとく、とさっき確かに言ったはずだ。
「かおり、に、これ以上手を出さないでください…」
「かおりちゃんが望まなければね」
尚美はそう言ってかおりの方へ視線をなげかけた。かおりは今度は康浩の怒張に舌を這わせながら、陸の愛撫に身をゆだねていた。ときおり悩まし気に腰をくねらせて
「はぁぁ……ん」
と甘い声をもらしている。
「約束どおり、彼女のバージンはあんたのためにとってあるわよ」
美咲の答えにほっとする間もなく、拓也はさっきの言葉の真意を悟った。
(まさか、俺、こいつらにやられちゃうのか、イヤだ、イヤだ)
拓也はおぞましさの余り全身に鳥肌を立てていた。
拓也はあおむけにされると史哉に肩をがっちりとホールドされている。股間に力なく垂れるペ○スに尚美の手がのびた。尚美は拓也のペ○スを両手で捧げ持つようにすると、先端に舌を延ばした。
「うっ」
拓也のうめき声がもれる。舌を這わせ、口に含んでしゃぶると、徐々にだがそれは立ち上がり、1分もしないうちに固く脈打っていた。
「ああ、やめろ、やめてくれ」
強い刺激に耐えられず、拓也が悲鳴をあげる。腰がとろけそうだ。自分の手でするのとはまるで違う感触。
(だめだ、俺、こんなことされたら…なんて気持ちいいんだ……ああ、腰が勝手に動く)
「うっ」
拓也はうめいて、腰を振って尚美の口から逃れようとする。
「あらま、悩まし気な声だしちゃって」
いつの間にか戻ってきた葉子と健志が、ギャラリーに加わる。葉子の言葉に屈辱で真っ赤になりながらも、腰から全身へとろけそうな感触が溢れ出す。
「じゃ、そろそろはじめますか」
史哉はそう言うと、拓也の脚のバンダナを解いて持ち上げ、ひざを開かせて頭の両脇につける。背中を下にして二つに折り畳まれ下腹部をむき出しにした格好だ。拓也の目の前に、彼自身のペ○スがそそり立っている。尚美は手を延ばし、拓也のものをやわやわと刺激する。拓也の目がとろんと焦点が定まらなくなってきた。尚美はゴム手袋をはめると、チューブから絞り出した何か薬品のようなクリームを塗り、セピア色のアヌスのまわりにゆっくりと塗りこめる。
「はあぁぁぁ」
拓也は大きくため息をついた。甘いじらすような感覚。ペ○スに直接与えられる刺激ともまた違う、もどかしいような腰の疼きに、意志に反して甘い息がもれてしまうのだ。
(あ、ああぁ、俺、あたまがどうかなりそうだ)
尚美の人さし指がアヌスにゆっくりと差し入れられる。予想に反し痛みはほとんどない。ゆっくりと揉みほぐされ快感を引き出されているために、下半身から力が抜けてしまっているらしい。さらに指をもう一本。奥まで差し入れられた人さし指が曲げられ、なにかを探るように内壁をなでる。
「おうっ」
腰を大きくビクンと震わせて拓也がうめいた。前立腺に指が触れたらしい。拓也は息を荒げ、
「だめ、だめだ、やめてくれ」
と弱々しく叫ぶ。尚美はそんな言葉は無視してなおも続けると、拓也は涙を浮かべて
「ああ、だめだ、でちゃう、でちゃうよ、ああ、やめて…」
と哭き、自分の顔に向けて射精した。