メルファ・人形残酷(?)物語2-6
「社会的なマナーや、ルールは?」
「完璧ヨ」
この時…
「ミャーミャーッ!!
ミャーミャーッ!!」
今度は人形部屋の中から、子供たちの泣き喚く声がして来た。
それまで憮然とした態度を取っていたメルファが目を輝かせる。
「子供タチノ、食事ノ時間ダワ!」
メルファは立ち上がった。
「待ちなさい! まだ、話は終わってません!」
スザンヌは止めるが…
メルファはサッサと部屋の中へと逃げ込んで、ドアをバターン!
皆、呆気に取られた。
しばらくすると…
1人の子供人形が部屋から出て来た。
いきなりスカートをまくり上げ、更にベビーズロースを下ろしてその場にしゃがみ込んだ。
何をやるか、想像出来るだろう。
シャー!
一同、ビックリ!
「こらぁッ! ちゃんとトイレでしなさいッ!!」
マルシアが注意する。
「ウィアーンアーンアーンッ!!」
子供人形は泣き出して、部屋の中へ駆け込む。
子供人形たちは食事の真っ最中。
各自、絨毯の上にデーンと腰を下ろして哺乳瓶でミートスープをちゅぷちゅぷ飲んでいる。
その様子を、隠しカメラが捉えていた。
一同はモニターで食事の様子を見入った。
子供人形たちの行儀の悪さと来たら…
スザンヌやガーレットは苦笑い。
スザンヌは画面をチェックしながら、記録用紙に記入している。
プツリ。
「あら? 映像が途絶えたわ。どうしたの?」
慌てるスザンヌ。
手際良く、ジャックが機器を操作する。
「こりゃあ…(機器を操作しながら)メルファがカメラのスイッチを切ったのかも」
「カメラ、見つかっちゃったのかしら?」と、マルシアが推測する。
「多分、ですね」