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エリザベスドール
【ホラー その他小説】

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メルファ・人形残酷(?)物語2-7

 中では…


「隠シカメラダワ。
 ジャックノ、クズ野郎ノ、仕業ネ」

 カメラを外して叩き壊すメルファ。

 ふと、部屋の周囲を見回していた時…

 偶然にも、隠しカメラを見つけのだ。

 自分たちの行動を、愚かな人間どもに監視されている。

 メルファは怒り心頭になる。


 人間…


 見るだけでも、反吐が出そうな存在である。


 野蛮で…


 頭悪くて…


 ああ、嫌だ嫌だ!


「ミャミャー」

 1体の子供が声をかけて来た。

「キディ」

「ミャミャー」

 キディがメルファの傍に歩み寄って来て、哺乳瓶を差し出した。

「オマエ、マダ、ノンデナイノ?」
「ミャミャー」

 大きく開けた自分の口をチョンチョンと指さすキディ。

 飲ませてと言う催促である。

 メルファは思わずカッとなった。

「オ前ハマダ、ソンナ、甘ッタレタ事、言ッテルノカ?」

 母親であるメルファが怒る理由はと言うと…

 キディだけはいまだに、自分でスープを飲む事が出来ないって事だ。

 別に両手が不自由になっているワケじゃない。

 ママに飲ませてもらいだけなのだ。

 キディもレレと同じように、性格的には赤ちゃんそのものである事の表れであろう。

 初めの頃は、メルファ自身は抵抗はなかった。

 だが、1年も経っても同じような事を繰り返されては…

 さすがのメルファママも嫌気がさしてしまう。

(それよりも、ちゃんとした子供人形用固形食があるのに、ベビースープばかり飲ませるのは如何なものか?)


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