メルファ・人形残酷(?)物語-10
「ミンナァ、オ昼寝ノ、時間ヨォ!」
「ミャーイ!」
子供たちは遊び道具をそこら辺りに放り投げ、部屋の中へ入って行く。
「おいおいメルファ!
使った遊び道具ぐらいはちゃんと、片付けさせろよ!」
ジャックはそこら辺りに散らかったままの道具類を箱に入れて行く。
「!」
メルファはチラッと、ジャックの様子を見るだけでバタンとドアを閉めてしまった。
ジャックの注意を全く無視している。
「ゲーッ!?」
臭い光景にジャックは愕然となった。
部屋の隅々にあってはならないウンチやオシッコが!
子供たちに人形用トイレを使う躾をやっていないようだ。
実際…
一部の子供たちが衣類のスカートをまくり上げて、その場で用を足している所を見ている。
皆、とても可愛い小さな人形たちだ。
でも時々…
女の子なのに、下品な行為をやる事がある。
別の日…
同じように、メルファは子供たちを外で遊ばせていた。
ところが、マルシアルがやって来ると…
メルファは慌てて、子供たちを部屋の中へ避難させた。
マルシアの顔を見るなり、ドアをバターン!
「…」
人形から嫌われている感じで、マルシアは暗い気分になった。
耳を済ましてみると…
「ミンナ、人間ハ、私タチヨリ、下品デ、怖ーイ生キ物ダカラ、近ヅイテハ、駄目ヨ」
「ミャーイ!」
呆れ顔のマルシア。
何て母親だろう?
メルファは子供たちにイイ加減な事を教えているではないか。
つづく