由里子の秘密-1
『ちなみ行っちゃったけど… キスもう1度する?』
先生は私の瞳を見つめながら、指先で私のあごをすくった―――
私は先生の瞳に吸い込まれるように、そっと瞳を閉じた…
先生の唇が、再び私に重なった。
今度はゆっくりと唇と唇を合わせ、2人の体温を馴染ませるように…
先生の唇が何度も方向を変え、私の上唇と下唇に交互に吸いつく…
しばらくそれが続くと、2人の息は熱く混じり合い、私は先生とのキスに夢中になっていった…
先生の冷たい舌が、歯列を縫うと、私の口の中に入り込み舌を捕えた。
先生のしなやかな舌が、優しく私の舌に絡みつき、吸い始めると、2人の唾液が恥ずかしい程溢れてしまった。
ツッ――っと、私の唇の脇から滴った露を、先生は舌先で舐め取った。
先生の技巧的な大人のキスに、また私の頭の中が痺れ始める。
さっきとははるかに違う、気持ちの高まりを感じた…
今度は頭だけじゃなくて、体も痺れてきちゃった。
やだ、このままじゃ声が洩れそう…
「あっ…」
『由里子、今感じたろ?』
先生は唇を離し、からかうように私の目を覗き込む。
私は先生とのキスに、瞳が潤んでいるのが恥ずかしくてうつむいた。