由里子の秘密-7
『俺はさぁ、由里子の前向きさに魅かれたんだ。その華奢な身体で、一生懸命何でも頑張る姿見てたら、守ってやりたいなぁ…と思った。 でも―――辛いときは、前なんか見なくていいし頑張らなくていい… その分、俺が守ってやるから!!』
「先生?」
『んっ?』
「ありがと…」
背中をさする先生のあったかい手のぬくもりが、私の心にしみた…
先生が付いててくれるなら、今この瞬間からでも、新しい自分で生きていけそうな気がした…
あの日教室で起きたこと
―9ヵ月の軌跡― @
「由里子の秘密」―完―