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……タイッ!?
【学園物 官能小説】

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……タイッ!? 第四話「暴きタイッ!?」-19

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「ん〜、なんかだるい……」
「もう、そんなに飲むから……」

 一個上の先輩、それも泥酔と呼べる久恵を背負いながら廊下を進む紀夫。
 あくまでも様子を見に行った紀夫を待っていたのはバスタオルを抱いて眠る久恵の
姿。
 汗とアルコール、それに思春期独特の甘い香りが混ざると、それはお世辞にも良い
とは言えない香りだったが、まさか「臭いので方って置きます」とも出来ず、仕方な
く運ぶことにしたのだ。

「うふふ、だってえ、つまんないんだもん……」

 にこやかにつまらないと言う久恵なのに、どこか嬉しそうな声色が不思議。

「えっと、先輩の部屋は……」
「君、私の部屋に入るの?」
「だって先輩、歩けないでしょ?」
「うん。だから送っていけ!」

 ゴーゴーと指を振る彼女は突き当たりの部屋を示し、彼の耳元に頬ずりをした。

 六畳程度の彼女の部屋には一人で寝るには大きいベッドと学習机、それに洋服ダン
ス、本棚がある。

「どう? 可愛い?」

 正直な感想は優等生。
 ベッドはタオルケットが綺麗に畳まれており、クッションも枕の隣。
 本棚には参考書がいくつかと小説の類。ヌイグルミはクマのヌイグルミが一つに机
の上に置物がある程度。カーテンもピンクの無地にレースのそれが引いてあるだけ。

「はい……」
「返事がおそーい。罰なのじゃ!」

 酔いのせいかけらけら笑う彼女は柔らかい何かを頬に当てては鼻で笑う。
 酔っ払いの相手に飽きた紀夫は彼女をベッドに下ろすと、そのまま横になるように促す。

「先輩、もう横になってください。後片付けはしておきますから」

 近くにあったクーラーの電源を入れ、「お休みモード」を設定。すぐに冷たい風が
蒸し暑い部屋を心地よい状態にしてくれる。

「鍵は……鍵はかけてからポストに入れておき……」
「さっきの、気持ち良かった?」
「え?」

 「さっきの」に心当たりは……?

「罰」

 頬を撫でるフニフニとした感触は、覚えがある。他人のではあるが、あれはおそら
く……。

「もう少しいなよ。そしたら、もっとしてもいんだよ?」

 タオルケットで顔の半分を隠してそっと呟く久恵。
 紀夫は喉を鳴らしながら唾を飲む。
 期待している行為の前だと唾液が粘着質になって困る。


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