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自転車
【青春 恋愛小説】

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自転車-4

「あ、あの、ほら、あれだ…なんだ、その…よろしくお願いします…」

しどろもどろの返事

でも誠意は凛に伝わったようだ

後ろを振り向くと凛が笑っていた

そして海につくと二人でヘトヘトになるまではしゃいで遊びまくった

夕方になると海が夕日で美しく輝いていた

その夕日に見とれていると突然目の前に凛の顔があらわれた

頭を両手でガッチリと掴まれ身動きができないことをいいことに無理矢理のファーストキス

苦しい…

息ができねぇ…

息をするため凛の顔を遠ざけると今度は抱きついてきた

正直幸せモード全開なのだがうっとおしい

「ぬぉ!?しつこいぞ!!」

「だってねぇ…好きなんだからしかたないじゃん」

その言葉を真顔でいう凛に俺は顔を真っ赤にしながら反論した

「親しき仲にも礼儀ありだろ!!」

凛は不気味な笑みを浮かべる

「親しい仲どころじゃないから礼儀なんていらないから関係なし!!」

「勘弁してくれぇ!!」

悲痛な叫びも凛の唇に掻き消された

帰るときの自転車の荷台にすわる凛から常に抱きつかれ異常に疲れた…

家に帰りベッドに横になると今日一日の事を思い返した

そして今日はいままで生きてきたなかで一番良い日だと心の奥底から実感した


まだ夏休みははじまったばかり…

これからの予定を凛とすごすと考えるとワクワクしてきた


「明日も良いことありそうだ!!」


END


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