美奴隷・女として(3)-2
「美奈子さん、私がこれから恵美にすることを見ていなさい、わかったね」
「はい・・」
私を猟奇的な目で見つめる先生に、私はか細い声で答えました。
その黒いトレーナー姿の先生は
椅子の上で縛られている恵美さんの前に立ちました。
「恵美、大夫待たせたね、その口に咥えている物を取って上げよう」
そういうと先生は息絶え絶えにしている恵美さんの口から口枷を外しました。
「ああぁ・・」
と言いながら恵美さんは初めて大きな息をしたのです。
口枷のせいでしょうか、
緩めた彼女の唇からは唾液が垂れその顔を淫らにさせるのです。
「あぁ・・美奈子さん・・私恥ずかしい」
私は消え入るような彼女のその声を初めて聞いたのです。
(10)
先生は恵美さんの口枷を取って、
彼女の顔を覗き込んで言いました。
「恵美そんなことで恥ずかしいなんて、まだ早いからな」
「ええっ・・許して下さい、ご主人様・・恵美はもう」
「ダメだ、まだお前にはこれからだ、恵美」
先生にじろりと見つめられた恵美さんは
「あぁ」と言ってため息をつくのです。
そして先生は振り返り、私を見つめて言いました。
「美奈子さん、今からあんたを美奈子と呼び捨てにする、
良いな」
「はい・・」
「ここへ来た時点でお前はもう牝奴隷なのだ、わかっているな」
「はい・・」
ここで初めて先生は私に対しての言葉遣いが変わったのです。
夫以外の人から名前を呼び捨てにされ私はドキドキしていました。
先生の「お前は牝奴隷なのだ」
と言われた瞬間から私はそう感じたのです。
もう戻れないところまで来てしまったのだわ・・
と心の中で思いました。
そこにはカルチャー・センターでの先生は居ませんでした。
威圧するような言葉に、
私はただ返事をするのがやっとなのです。
しかし好きな先生でしたので、
態度が変わっても、私には好きという感情には変わりなく、
本当の先生の本性を知っても私は更にその思いを熱くするのです。