超最強嫉妬彼女 後編-18
「公也…」
「だから、いつまでも待ってやる」
「……ありがと」
「おう」
花耶は顔を上げて俺を見つめる。
今度は同じ高さで。
「公也、覚えてる?私がこう言ったこと、公也はそんな人じゃないと思ってるよ、って」
「…ああ」
お前のことがまだよくわからなかったときだな。
「私だって、転校してきて最初に公也の噂を聞いたときは、最低だって思ったし、この人も前の高校のやつらと同じなのかと思ったよ」
「…ああ」
そりゃそうだ。
「でも、やっていることはひどいことでも、公也は女の子を傷つけてなかった」
それはちょっとわからないが…まあ女達はわかってて抱かれてたしな…
「だから私は、公也はそんな人じゃないと思ってるよ、って言ったの」
なるほどな…
「それに一目惚れしちゃったしね」
「……」
「そして私の猛アタックの努力が実って公也は私と付き合ってくれた」
やっぱりあれはお前にとって猛アタックだったのな。
それに今考えると、どれもあほらしいが可愛いアピールだったな。
本当に花耶に似合っていた。
「迷惑ばっかりかけてるけど…私は公也が大好き」
花耶はそう言って俺に小さくキスをした。
「…俺だって花耶に恋愛のやり方をおしえてもらった。忘れてたんだ…もうずっと前から」
「…うん」
「お前は本当に面倒くさいし、嫉妬深いし乱暴だし…でもな、本当に感謝してる」
「…うん」
「俺は花耶を愛してる」
そう言って、俺も小さくキスをした。
「公也」
「なんだ?」
「もう、怖くないよ」
「…え?」
「……しよ」
「……花耶」
その後、その最後の瞬間まで、花耶が震えることはなかった。