超最強嫉妬彼女 後編-12
しばらく話し込んだ後、俺たちは優子の部屋を出た。
俺は終始、聞き役に徹していたが、既に二人は昔からの友達のように盛り上がっていた。
優子が笑いながら話すのを見るのなんていつ以来だろうか。
本当に花耶に助けられた。
二人してベランダを通り、俺の部屋に戻る。
「花耶、ありがとな」
「え?」
「優子のこと」
「…私こそ、ごめんなさい。てっきり優子さんも遊んでる女の子の一人だって、先走っちゃって。公也も優しいところがあるんだね」
「それは俺が疑われるようなことをしてたからだ。でも花耶、もう大丈夫だぞ。余所に女はもういない」
「ありがとう、公也」
そうやって二人して見つめ合う。
背の低い花耶は、どうしても上目遣いになっていて。
とてつもなく可愛い。
「……ん」
そして、久しぶりにキスをした。
「…花耶、好きだ」
「私もっ…んっ…ちょっと公也…激しっ」
止まらなかった。
初めて唇以外の場所、首にキスをする。
「…っ!」
花耶は力が抜けたのか、後ろのベッドに倒れこんだ。
やべえ、止めらんねえ…
「花耶…」
「き…みや…」
潤んだ目は色っぽくて、制服のスカートは少し捲り上がっている。
「花耶…もう…いいだろ?」
俺は花耶の上に覆い被さり、ついばむようなキスを続けた。
「花耶……ぐおふっ!」
花耶の膝が…鳩尾に…
視界が明滅した。
「はぁ…はぁ…今日は…待って…優子さんの事があって、そんな気分になれないから…」
「……おぉ」
最初に口で言ってくれ…
そうして俺は、力無くベッドに倒れ込んだのだった。