なにげない一日-8
「うん、書いてみて思った。アホか俺は」
「なんで? いいじゃない、これ」
「今回のテーマって確か『なにげない一日』だよな。俺はなに? 命懸けの勝負が日常のギャンブラーかなにか?」
「いいんだけどな、これ。確かに今回のテーマには合わないけど」
「言っとくけど、それ、その先とかなんっにも考えてないからな。続き書けとか言うなよ」
「つーめたいの。ふんだ」
「拗ねたって可愛くないから」
「うるさいわねー。このオタク」
「なんだとこら、ミックミクにすんぞてめえ」
「なにそれ?」
「別に」
「まあでも本当にそろそろふざけてる場合じゃないわね。締め切り近いし」
「次はどんなん書けっての? 脚色しまくりの本末転倒なやつは勘弁なー」
「こういうのはどうかな。なんか……こう……むしろ宇宙人が攻めてくるとか」
「お前俺の話聞いてた?」