なにげない一日-6
「やっつけ仕事すぎない?」
「ぶっちゃけやってみたはいいけど面倒臭かった」
「えがったえがった二回出てるし、たーまごーって最早ダジャレじゃないし」
「もういいじゃんそれ載せれば」
「ダメよ! これを見た新入生が入部するかどうかがかかってんのよ!」
「はいはい、じゃあ次のお題は?」
「……あんたね、少しは自分でも考えなさいよ」
「だってもお、めんどいもーん。今日帰ったら昨日録画した咲観なきゃいけないしー」
「なんかこう、冒険的な要素が欲しいわね。ハラハラドキドキみたいな」
「なんだよそれ」
「命懸けのバトルというか、死闘っていうか、少年漫画チックなあれよ」
「映画観てマック食ってビリヤードしてツレとだべっただけの日に、ハラハラドキドキ?」
「それをなんとか書くのがあんたの腕のみせどころでしょうが」
「いやいや無理でしょ。毎回嶺上開花であがるくらい無理」
「はい、つべこべ言わないで書く!」