隣にキミが。。。-4
「峻・・・泣いてるの?」
「ごめん・・・あの時、お前のことかばってやれなくて・・・。あの日の朝、拒絶されたのけっこーショックでさ、お前の顔見れなかったんだ・・・。でも、よくよく考えたら、あんなところでいきなりキスしちまった俺が悪りぃんだって・・・だから・・・それも含めて、ごめん」
そう言って、峻はさらに強くあたしを抱きしめた。あたしも知らない内に泣いていた。峻の服の肩のところが、あたしの涙で濡れていく。
「ごめん・・・あたしの方こそ、ひどいこと言って・・・あの日は、そのこと謝ろうと思って学校に行ったの・・・でも、峻が帰ってくるまで待てば良かった・・・ごめんね・・・」
謝りながら、あたしは峻の言葉を思い出していた。
『俺、お前いないとあそこで話す相手いね〜んだけど』
気がつけば、峻はいつもあたしの隣にいて、あたしはいつも峻の隣にいた。この人とずっと一緒にいたい。誰よりもそう強く願っていたのは、あたしだったのに・・・。
「今度は、今度からはちゃんと陸のこと守る。だから・・・許してください」
「・・・だめ」
「はっ??」
「あの日の告白、最初から最後まで全部言ってくれなきゃ許さない」
あたし、結構Sなのかもね(笑)。峻は顔を真っ赤にしながら、言ってくれた。
「結構前から、陸のことが好きでした。俺の隣にずっといて欲しい。大好きです。傷つけるようなことしてごめんなさい。・・・OK?」
あたしは笑いながら「OK」と言った。それにつられて峻も笑い出す。
しばらく笑ったあと、あたしは自分から峻にキスをした。
「明日、ちゃんと迎え来てね。それから・・・数学、教えて」
峻は微笑むと、あたしの唇に軽く触れた。
俺の隣にずっといて欲しい。
それは、あたしだって同じなんですよ?(笑)
神様、4年越しの恋、やっと届きました。。。