エリザベスドール7-7
「君自身はどう思ってるんだ?」
「人形から好かれる事自体は仕方ありません。
だけど、その為に犠牲者が出るのは嫌です」
「なるほど」
「警部、何とか人形を探し出して説得したいと思っているんですが…、人形の居場所が分からなくて」
「君のウチには来ないのかな?」
「全然。警察の方で捜索して欲しいと思っているんですけど」
「今、市内全域に緊急配備を敷いて行方を追っているよ。君のウチの周辺にも、私服の警官を張り込ませているから。
もし人形を見つけ…」
この時、ルークのケータイが鳴った。
ケータイを開いてチェックするルークの表情が変わる。
「警部さん…、人形を捜す手間が省けそうです」
「え?」
アースルにルークが電話が入った。
エリザベスが自宅に戻っていると言う。
電話を受けたアースルの気持ちが高まる。
人形に会いたい!
ジーナの霊に会って、説得したい!
何もかも忘れて…
天に召されろ…と。
つづく