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エリザベスドール
【ホラー その他小説】

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エリザベスドール・最終回-1

 ルークは急いで家路に向かった。

 今は既に、真夜中の0時半過ぎ…。

 もうクタクタである。

 眠たいし。

 家に着いたら、熱いシャワーを浴びてベッドに入りたいところだ。

 明日は休日、ゆっくりと過ごせる…のハズが、今はそんな状況ではなくなってしまっている。

 あの、悪魔の人形が自宅でルークの帰りを待っているのだ。

(あんな化け物人形、買うべきじゃなかった!)

 人形に恋心を抱いてしまった事に、ルークはとても後悔していた。

 まあ…

 今頃になって後悔しても、後の祭りだが…。

 ジーナと名乗る女の霊が、人形を通して自分に好意を抱いているらしいけど…

 今では正直言って、ありがた迷惑な話しだ。

 ジミーが殺され…

 キャサリンやフレデリカ、ディックが酷い目に遭ったのだ。

 もう、絶対に許すワケにはゆかない。

 エリザベスからのメールが又、来た。

>早く帰って来なさい。 待ってるわよ<

「畜生ォ、ふざけるなーッ!」

 ついつい、叫んでしまった。




 物々しい雰囲気に包まれているルークの自宅前は、大勢の制服警官たちが指定場所に就いて周辺に目を光らせている。

 エリザベスは自宅内にいるみたいだけど…

 外に出て来ないとも限らない。

 人形に関する情報を把握しているモリス警部はエリザベスの危険性を十分、認識していた。

 エリザベスを一言で表現すればズバリ…

 『化け物人形』

 ルークが警部に話しかけて来た。

「警部、自分のウチに入ってイイですか?」

「イイけど、ちょっと待ってくれ」

「ハイ?」

 警部は緊急用の小型無線機をルークに見せた。

「これは緊急用の無線機だ。あの人形がいたら、コレで知らせてくれたまえ。操作方法はこう」

 簡単な操作方法をルークに教える警部。

 準備を済ませたルークは警部に確認した。

「人形が居た場合は、僕はどうしたら…」

「すぐにこちらから、無線で指示を出す」


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