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エリザベスドール
【ホラー その他小説】

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エリザベスドール7-2

「●▽□…!」

 必死にもがくルーク。

 豊満な胸を顔に押し付けられているのだ。

 柔らかく弾力性のある乳房にグイグイと押し付けられてゆく。

 腕力もあるフレデリカに捕まっては、さすがのルークも身動き取れない。

 すると…

 背後から誰かがルークを引き離した。

 いきなり体の向きを変えられた時だ。

 ゴツゴツした拳が自分の頬に激しく直撃したのをルークは痛感した。

 床に転倒したルーク。

 頬に激しい痛みを感じた。

「ディック!」

 フレデリカの叫び声にルークの目に飛び込んだのは、ディックの姿だ!

 目をギラつかせ、怖い表情で立っている。

 ディックはフレデリカに歩み寄るなり…

 いきなり、フレデリカの頬をバシーン!

「フレデリカ!」

 ディックの激しい声!

「痛いじゃないッ!」

「うるせーッ!」

「何んで、アンタがウチへ来たのよッ!?」

「今夜の俺とのデートに来れないってオメェが言うからよ、来てみたらコレだッ!」

 ルークが起きると、ディックは間髪を入れず殴り飛ばした。

 慌ててフレデリカが止めに入る。


「チョット、乱暴はやめてよッ!」

 ディックはルークにビシッと指差して問い詰めた。

「おいルークッ!!
 キャサリンと付き合っていながらテメェ!
 俺の女に手を出すとはどう言うつもりだッ!?」

「僕はただ、彼女に呼ばれて来ただけだッ!」

「ウソを付けッ!」

「本当だよ! フレデリカが僕の誕生日を祝ってあげるからって言うから、来ただけだッ!」

「ルークの言う通りよ!」

 一緒に釈明するフレデリカにディックは、同じように指差して怒鳴る。


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