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エリザベスドール
【ホラー その他小説】

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エリザベスドール7-3

「フレデリカは黙ってろッ! 俺はコイツに聞いてんだッ!」

「僕はやましい事は、何もやっちゃいない!
 このキチガイ野郎、変な思い違いするなッ!」

「テメェ、誰に向かってそんなセリフ言ってるんだ!?」

 ルークはクールな笑みを浮かべる。

「暴力振るう事しか能が無い君にだよ」

「んだとォッ!?」

 ディックは狂ったように、ルークをボコボコに殴り続けた。

 その様子を窓の外から誰か見ている。

 顔中アザだらけで、床に倒れているルーク。

「く、くっそォ!」

 体を震わせながら、ゆっくりと起き上がってディックを睨み付ける。

 ディックはルークに近寄って言った。

「とっとと失せろ人殺し野郎めッ! 今度又、フレデリカに近付きやったらテメェ、二度と学校に来られなくしてやるからな、覚えておけッ!」

「…」

 ルークは何も言わず、部屋を出て行った。

 床にはプレゼントの品物が放置されている。

「全くアンタってッ!
 暴力振るう事しか能がないのッ!?」

「コレが俺の、やり方何だよ!」

「ケダモノォッ!」

「イイかフレデリカ!?
 二度と浮気すんじゃねーぞッ!?」

「…」

 腕を組み、憮然とした表情で何も言わないフレデリカ。

「黙ってないで、返事しろいッ!」



「!?」



 ディックの後ろに視線を向けたフレデリカが体を震わせた。

「ふれでりかァッ!」

「ディック…、後ろ…」

「あーん? 何だよ?」

 後ろを振り返ったディック。



 そこに!



 バタバタン!

 部屋の出入り口の大扉が閉まった。

 ハッとなって辺りを見回すディックとフレデリカ。

 閉じこめられたッ!?


 部屋の外で待機していたメイド嬢が異常に気づき扉を開けようとした。

 だが、鍵も掛かってないのに開かない!


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