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巻き戻し
【純愛 恋愛小説】

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巻き戻し-3

逆に私といえば皆からつかず離れずの距離感で、何もやらないわけでもやり過ぎるわけでもない程度に作業に加わる。

まぁ安全な立ち位置だろう。



早いとこ食うもん食って、帰ろうじゃないか。
メインはバーベキューなんだから。



という私の思惑を妨害するかのように、専門組の男が私の作業を補助する形で数名話し掛けてきた。

せっかくこっちは黙って作業してんのに、邪魔っす。



話は適当にあしらって作業を進め、私はその場を離れた。

無愛想と思われようがなんだろうが構わない。

私は“そういうつもり”で来てないから。

つかさっきのやつらもチャラチャラした感じでさ…やっぱ専門生ってやつにはうんざり。



しかし周りを見渡せば早くも何組かは男女ペアで良い感じで盛り上がったりしてるし。
まったく…。



あーつまんねー。
やっぱ来るんじゃなかったなー…。

なんて思いながら一人その輪から少し離れた位置でタバコを吸っていると、気付けばその輪から離れている人間がもう一人いる。

あの人は…あ、“同姓同名の人”だ。



その人も私と同じようにタバコを吸っているのだが、同じ専門組とはどこか雰囲気が違う感じがする。

不機嫌そう、に見える。



まぁ私には関係ないけど。

とりあえず腹減った…。



と、私の存在に気付いたのかその“同姓同名の人”がこっちに歩いてくる。

…余計な絡みは避けたいんだけど…。



「すんません。あの…なゆ、だよね?」



…え?

“なゆ”ってのは私の昔のあだ名なんだけど……この“同姓同名の人”…もしや本人?

いやーでもこんな顔だったかな…。

私が色々と思案していると、向こうは続けて話出した。


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